番外 リオINフロニャルド編 その6
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。
見る見るうちにガイコツに肉がついていく。
それは女性のようで、さらにそれを囲むように鎧が装着される。
そのさまは巨大な偉丈夫だ。
いつの間にかその巨人は二人の剣を振り払い、左手には大きな盾を、右手には幾つも枝がついている歪な剣を持っていた。
「まさか、これを使う事になろうとは…もう少し手加減してくれても良かったんじゃないかな?」
「アイオリア殿下に手加減なんてどうして出来ようか。まだかようなお力を隠し持っておいででござるからに」
と、ダルキアン卿。
「一応これは俺達の切り札だからね。普段なら絶対に見せるような物じゃないんだけど、フロニャルドの風潮の所為かな?見せてもいいかななんて思えるのは…」
あれがアオお兄ちゃんの切り札…
「それじゃぁ…行くよっ!スサノオっ」
振り下ろした大剣はその一撃であたし達は吹き飛ばされ、戦闘不能に陥らされた。
「きゃーーーーっ!」
意識を失う前に見えたのは、後ろに見えていた丘を一刀の下切り裂いた所までだった。
………これは次元が違うよぉ。
◇
「叩いて砕けっ!ゴライアスっ!」
わたしはナナミさんとジェノワーズの3人とでシリカさんとの対戦に望んでいる。
シリカさんのバリアジャケットは漆黒に紅い模様が禍々しい竜鎧だ。
手に持つデバイスは双短銃。
ティアナさんのクロスミラージュが一番近いだろうか。それに魔力刃を展開しダガーにしている。
わたしに出来るのはやはりゴーレム操作。
ゴライアスを攻撃に防御に操ってナナミさん達を援護する。
今もシリカさんが繰り出した剣戟を見かけよりも速いゴライアスのコブシがインターセプト。
距離を開けたナナミさんに追撃しようと迫ったシリカさんの両短剣の攻撃をガードする。
「ありがとー、コロナっ」
「はいっ!」
あたしがシリカさんの攻撃を遮っている隙を狙ってジェノワーズのウサギのような耳の女性、ベルさんが間の抜けたような声と共に弓での射撃体勢に入った。
「いきますよ〜、えーいっ!」
気合の入っていないような掛け声だが、放たれた矢は幾重にも分裂してシリカさんを襲う。
「ふっやぁっ!」
シリカさんは最小の動きで飛んで来る矢を打ち落とし、被弾せずに避けた。
「水陣衝っ!」
ナナミさんの紋章砲。
それを直線上から難なく避けるシリカさん。
しかし回避した先にはノワさんが先回りしている。
「セブンテイル」
猫の尻尾のような物が七本に分かれ伸縮し、シリカさんに襲い掛かる。
ダッダッダッ
尻尾がからぶって地面に突き刺さる。
「うりゃーーーっ!」
「ふっ!」
ギィン
絶妙なタ
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