番外 リオINフロニャルド編 その6
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と!?それは輝力の扱いもかい?」
イスカさんがアオお兄ちゃんのカタナを受け止めつつ問い掛けた。
「はいっ!」
「それは厄介だっ…なっ!」
気合と共にイスカさんはアオお兄ちゃんのカタナを弾き返した。
目の前のアオお兄ちゃんの影分身が振るうカタナを避けた一瞬であたしも影分身。
ポワンっと言う音と共に現れた影分身が腰に挿したカタナに手を掛け、この戦で初めて抜き放つ。
ギィンっと甲高い剣戟の音が響く。
影分身にアオお兄ちゃんの影分身を任せ、一旦距離を取る。
あたしは神経を集中する。
輝力開放っ!
すばやく印を組む。
「何か弱点は無いのか?」
「しいて言えば防御力が低い事です。大きなダメージを与えれば維持できず消失しますっ!」
ポワンっと煙を上げてあたしの影分身が消失した。
流石にカタナでの斬り合いは習熟度の低いあたしではまだ分が悪かった。
「なるほど。今のがそうでござるな」
「はいっ!」
と、返事をした所であたしも反撃の準備が完了する。
「雷遁・千鳥、ヴァージョン輝力っ!」
もはやおなじみの輝力版の千鳥だ。
しかし、アオお兄ちゃんの影分身を打倒しうる威力を出すにはおそらくミウラさんの抜剣ほどの威力が欲しい所だ。
しかしそれには集束させる時間が作れない。
その時だ、空中からクーベルさまがこちらに飛びながら紋章砲での援護射撃が時間を作ってくれた。
あたしは直ぐに集束に入る。
「輝力開放、レベル2っ!」
目の前のアオお兄ちゃんは空中のクーベルさまをどうにかしようと懐から何かを取り出し、地面にばら撒いた。
一体なんだとあたしは警戒を緩めない。
アオお兄ちゃんは右手にオーラを集めると、地面に手を着いた。
着いた手からオーラが広がり、ばら撒かれた物に到達した瞬間、地面から突如巨木が乱立した。
後で聞いたアオお兄ちゃんの念能力、『星の懐中時計・クロックマスター』と言うらしいその能力は物体の時間を進めたり戻したり止めたり出来るらしい。
今のはそれで巨木の種を急成長させたのだ。
「のわわわわわわわっ!?」
いきなり現れた巨木に突っ込み激突。
「きゅー…」
クーベルさまは枝に絡みついたまま気絶してリタイアだ。
しかし、クーベルさまの稼いでくれた時間であたしの集束も最大威力だ。
右足からヂッヂッヂッヂッヂッヂと凄い唸り声が聞こえる。
アオお兄ちゃんから教えてもらった技ではダメだ。
それらは全て熟知されている。
だから、今放つのはあの技だ。
この前シンクさんに放った技。
あれをもっともっと昇華させる。
ミウラさんの抜剣。
アインハ
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