番外 リオINフロニャルド編 その6
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しかし、今この時にへこたれている場合ではない。
「大丈夫っ!」
そう言ってあたしは重い体に活を入れ、駆け出した。
「はぁっ!」
「はっ!」
「おらぁっ!」
シンクさん、ガウくん、ナナミさんがまず接敵し、それぞれの得物でアオお兄ちゃん達を分断する。
「行きますよ、ヴァレリー」
「へーへー、了解っ!」
「行くか、兄じゃ」
「久しぶりに童心に帰るのも一興か」
英雄王さんに魔王さん、ダルキアン卿にイスカさんが分断した後に割って入り、合流させまいと攻撃を開始する。
空からは再び飛び上がったレベッカさんとクーベルさまが援護射撃を繰り出している。
残ったあたし達やミルヒオーレさん、リコッタさん、ユッキー、エクレも急いでその戦闘に加わるべく駆けた。
向かうはアオお兄ちゃん。
対するはあたしとダルキアン卿、イスカさん、空中からはクーベルさまが援護をしている。
「はぁっ!」
巨大な直刀を軽々と振り回しアオお兄ちゃんを攻撃するダルキアン卿。
「ふっ」
その攻撃を細身のカタナで軽々と受けるアオお兄ちゃん。
よく見れば流で刀身を強化しているし、自身の腕力も強化しているだろう。
「流石でござるな」
「そっちもね」
アオお兄ちゃんが受け止めた刀身を弾き返す。
すると、隙ありとばかりに背後からイスカさんが抜刀する。
「はっ!」
それを鞘を手に持ち受け止め、やはり弾き返した。
あたしも今がチャンスと念で脚部を強化し、駆ける。
「木の葉旋風っ!」
空中回し蹴りがアオお兄ちゃんを捕らえるが…
鞘をレ点を描くような軌道で切り上げ、あたしの攻撃を受け流した。
その後も入れ替わり立ち代り、何合も斬り合うが、それを凌いでいるアオお兄ちゃんは本当に凄いと思う。
「とは言え、流石に多勢に無勢…」
そう呟いた後、アオお兄ちゃんは両手の人差し指と中指を立て、クロスさせた。
影分身の印だ。
「ま、まずい!?ソルっ!」
『アクセルシューター』
させてなるものかとシューターを放つが…
『プロテクション』
現れるシールド。
当然防御魔法で防がれてしまった。
『影分身の術』
ボワンっと現れる二体の影分身。
本体を含めれば三人のアオお兄ちゃんがそれぞれ目標を定め、地面を駆ける。
「なっ!?分身!?」
「で、ござるな!」
驚いているイスカさんとダルキアン卿。
キィンっギィンっ
「幻影ではないでござるなっ」
「はいっ!それにこの分身の戦闘能力は本体と同等なんですっ!」
ダルキアン卿の言葉にあたしが注釈を加えた。
「本体と同等だ
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