番外 リオINフロニャルド編 その6
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がその時とは桁が違いすぎる!?】
範囲は向こうの方が上だが、それでもあたしの豪火滅却で一部は相殺できている。
これなら結構な数の兵士を守れるかもしれない。
しかし、あたしのそんな考えは打ち砕かれる。
ソラお姉ちゃんが忍術を使ったからだ。
『風遁・大突破』
風は火を煽る事が出来る。
突如、アオお兄ちゃん達の方から強風が吹き荒れ、風に煽られた炎は勢いを増し、あたしの火遁すら飲み込んで襲い掛かった。
「リオさんっ!?」
アインハルトさんが不利を悟ってあたしを強引に抱きかかえ、連れ去った。
抱きつかれたと同時に火遁は終息させたのでアインハルトさんに怪我は無い。
そのままあたしはヴィヴィオ達の所まで下がる。
「クリエイトっ!」
コロナがあたし達の前方に地面を隆起させて土の囲いを作った。
「「はあああっ!」」
その内側でロランさんとバナードさんが障壁を張る。
その中に集まる事が出来たのは作戦会議に参加していた人たちのみだ。
炎の壁はあたし達を通り過ぎ、後続を次々に燃やしていく。
【なんとっ!今の攻撃で戦場は死屍累々。残っているのは騎士団長クラスの人達だけか!?】
もはや立っているのはあたし達だけで、右も左も大量のけものだまが溢れかえっている。
アオお兄ちゃんの火遁が終息すると、いきなりあたし達を襲っていた重さが無くなった。
見れば付着物がきれいさっぱり無くなっている。
「あれ?体が軽くなった?」
「ほ、本当だ。もしかしてこの能力には時間制限があるのかな?」
ヴィヴィオの呟きにアインハルトさんが答える。
「いえ、こんな短時間で終了するような物では無かったですよ……時間が経てば動く事も適わない。最後は自重で押しつぶされて終わりです。…これは救護の為に解かれたと考えた方がよさそうですね」
ダメージを食らってたま化しているとは言え、救助は必要だ。
スタンバイしていた救護班が虫網を手に持ってけものだまに変化した兵士を拾い集めている。
その光景は結構シュールだ。
「しかし、今しかありません。あの能力が解除されているうちに距離を詰めて分断しないとっ!」
「そ、そうだねっ!行くよ、シンクっ!」
「うん、分かったっ!」
シンクさんとナナミさん先立って駆けていく。
「どれ、ワシ達も行くとしようか」
「はい、レオさま」
レオ閣下とミルヒオーレさんも勇者に続く。
「リオっ!わたし達も…リオ!?」
あたしが少しふらついたのでヴィヴィオは驚いたようだ。
「あはは、少しオーラを使いすぎちゃった。…大丈夫、行けるよ」
流石に豪火滅却は消費が激しい。
「ほ、本当に?」
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