番外 リオINフロニャルド編 その6
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「そわぁっ!」
セルクル達が体重を支えきれず倒れこみ、皆落馬するのが見える。
「お、降りようっ!」
「うんっ!」
「わ、分かったっ!」
「はいっ!」
【戦場に降り積もるピンクの雪。…これはいったいどういう事か?兵士達の足が止まっていますっ!それどころか空騎士の皆さんも地上に引き寄せられるように不時着している!?】
セルクルから慌てて降りたあたし達。
しかし…
「お、重い…体がうまく動かない…」
既に自分の体重が倍近くに成っているのではなかろうか。
空を見れば次々に空騎士達が墜落して行っている。
前方を睨む。
いつの間にか向こうも距離を詰めていたらしく、アオお兄ちゃん達の姿が見える。
あたしは重い体を念で強化し立ち上がり、油断しまいと写輪眼を発動させた。
「何か対抗策は!?」
「距離に制限があるくらいですか…2km…それがクラウスが判断した能力範囲です…けれど…」
「……アオお兄ちゃんたちも日々強くなっている…今現在もその規模とは限らない?」
「はい…それと、一度捕まってしまうと抜け出す事が容易では無い上に…」
不安を増徴するような感じで言葉を切ったアインハルトさんは辺りを見渡した。
あたしも倣って見渡すと、すでに兵士は一歩も動けずに地面に這い蹲っている。セルクルも同様だ。
すでに立ち上がっているのは輝力の扱いに長けた者だけだ。
「こちらの動きを止めた所で…来ますっ」
アインハルトさんの忠告。
視線をアオお兄ちゃんたちに戻せばアオお兄ちゃんが印を組んでいる。
まっ!マズイっ!
印は火遁の派生印。
つまりこれから放たれるのは火遁の術!
「み、みんなっ!大技が来ますっ!防御をっ!」
叫んだ後あたしは直ぐに皆の前に出る。
「リ、リオ!?何を!?」
確認できたアオお兄ちゃんの印は火遁・豪火滅却に近い印だが、知らない印だった。
アオお兄ちゃんは既に印を組み終わり、組んだ印を口元に持って行き仰け反った。
あたしはすばやく印を組むと大きく息を吸い込んだ。
『火遁・豪火滅失』
アオお兄ちゃんの口から放たれた炎は大きな壁となり押し寄せる。
「えええええ!?」
「うそっ!」
「ナナミ!水陣衝で相殺は!?」
「む、無理だよ!?レオさまは!?」
「ワシの最大火力は自分中心じゃ、むしろ仲間にも被害で出るのぉ」
「「そんな〜」」
てんやわんやしているシンクさん達。
『火遁・豪火滅却』
あたしは直ぐにそれにぶつけるようにあたしが放てる最大級の火遁で迎撃した。
【アイオリア殿下とリオ選手、両者火を噴いたっ!?これはいつかの再現か!?しかしその規模
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