暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica4冥府の炎王〜Xweria〜
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――ファイアプロテクション――
羽根10枚を前面に飛ばして、ソレを中心に円形のシールドが多数展開される。オリジナルはマイスターのコード・ケムエルだ。小さな円いシールドを何十・何百と広範囲に重ねて展開するアレ。マイスターにケムエルの魔法版プログラムを教えてもらった時、ホントは名前もケムエルにしようとしたんだけど、オリジナルの名前を付けた方が愛着が湧くってことで、羽根の城塞って意味のこの名前を付けた。
「うぐぅ・・・!」
魔法じゃないのにすごい威力。目の前に広がる炎の海の中を突っ切って来たマリアージュは、左腕も砲身に変化させていて、シールドに両腕の砲門をゴツッと当てた。チラッと見えてるニードル弾の先端がアイリに直撃コースだ。
「陛下と聖王と魔神の確保の邪魔をするな」
「うるっさいな〜。もう放っておいてあげなよね!」
迎撃用の魔法を準備しようとしたところで、ゾワッと背筋に寒気が奔るレベルの魔力を感じ取った。
――
瞬神の風矢
(
ソニック・エア
)
――
目にも留まらない速度で飛来した何かがマリアージュの軍団長の頭部を吹っ飛ばして、さらに衝撃波で胸部や両肩も削り取っていった。炎も一瞬で掻き消されたことで、アイリはシールドを解除。そして新しい防御魔法を準備する。
「この特質な魔力・・・。すっごい身に覚えがあるんだよね・・・」
何かが飛来した方へと体を向けつつ、「スバル達は先に行って!」って指示を出す。アイリじゃまず間違いなく足止めすら出来ない相手だよ、この感覚が正しければ。だからみんなを逃がさないと。絶対に味方じゃないもん。
――ウイングロード――
「あれは、仮面持ち・・・!」
最上階へとウイングロードを螺旋状に伸ばしたスバルが攻撃手を見て身構えた。ここ広間と繋がってる通路の奥から姿を見せたのは、般若の仮面、裾の長いスカートのセーラー服姿の女。左手には大きな弓を携えてる。
「たぶん当たってると思うんだけど・・・。あなた、エグリゴリでしょ・・・?」
バンヘルド、シュヴァリエル、リアンシェルト、レーゼフェアと似通ってるこの魔力・・・間違いないよ。残ってるのは男性型のガーデンベルグ、女性型のリアンシェルトとフィヨルツェンの3機で、リアンシェルトは弓使いじゃないし、属性は氷雪。でも今のは風嵐系。なら消去法で・・・
「フィヨルツェン・・・!」
ということになるよね。フィヨルツェンが「冥王イクスヴェリアを渡してくれます?」って弓を構えると魔力弦を引っ張った。作り出されるのは風が集束して出来た1本の矢だ。
「急いで! 早く!」
――コード・シャルギエル――
周囲に展開した氷槍10本を「行けっ!」て射出すると、フィヨルツェンは番えてた矢を弦から離して、弓を横薙ぎに振るった
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