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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica4冥府の炎王〜Xweria〜
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カノーネ!」
8枚の羽根の魔力が1つに纏まって砲撃と化す。今の小さな体の状態でしか撃てないのがネックだけど、その分破壊力は折り紙つきだ。冷凍集束砲は天井を撃ち抜いて、脱出路を確保してくれた。破壊による通路崩壊も、穴の周囲が凍ってるから防がれてる。
「「「さむ〜」」」
アイリの周囲も完全に凍りついていて、氷柱が至るところに立ってる。みんな夏の格好してるから余計寒いよね。アイリは「スバル、ウイングロードお願い」と指示を出しつつ、アイリは一足先に上階に上がる。
「マリアージュの姿は無し、と。良いよ、スバル、上がって来て〜」
穴に向かって声を掛けるとすぐにウイングロードが伸びて来て、フォルセティ、ヴィヴィオ、リオ、そしてスバルとイクスヴェリアの順で上がって来た。スバルがさらに上階へと螺旋状にウイングロードを伸ばしたのを確認して、またアイリから上階へと上がる。
「次で最上階だよね、確か。よしよし。マリアージュの姿も無〜し♪ スバル、どうぞ〜!」
「は〜い!」
スバルの返事の後、タッタッとフォルセティ達が駆けて来る足音が聞こえてきた。みんなが揃ったところで、またアイリが先行して上がろうと「いってきま〜す」ってフォルセティ達に手を振りながら飛び上がったその時、いきなりフッと陰った。
「「「「上!!」」」
フォルセティとスバルとヴィヴィオとリオが叫んだ。そのおかげですぐに「パンツァーシルト!」を発動できた。頭上を確認するより早く、ガァンとシールドを殴った衝撃と音が襲ってきた。シールド越しにアイリに攻撃を仕掛けて来たのが誰かが判った。
「マリアージュ! みんな、アイリの下から離れてて!」
――フリーレン・ドルヒ――
マリアージュの周囲に氷結の短剣を30発と展開して、「フォイア!」号令を下して発射。するとアイツはシールドを足蹴にして飛び上がってやり過ごしたかと思えば、左腕の形状を変化させた。銃身というか砲身というか、どちらにしても何かを発射する機構を備えてる腕に。
「発射」
たった一言そう発したマリアージュの砲身から「ニードル弾・・・!」が射出された。ニードル弾がシールドに着弾すると一瞬で貫通、そして砕くとアイリの右脇腹を掠めて行った。ヴァクストゥーム・フォルムだったら直撃してたよ確実に。
「アイリ、気を付けてください! この信号は軍団長です!」
イクスヴェリアが教えてくれた。だったらこっちも最初から「全力全開!」だよ。重力に従って落ちて来るマリアージュへ向けて、氷槍の「コード・シャルギエル!」を12本と展開、そして発射。するとアイツは砲身から今度は「火炎放射!?」を放ってきた。
「スバル! みんなを防御!」
――マオアー・フェーダー――
「うんっ!」
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