第一部
第三章 パステルカラーの風車が回る。
仲間
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かってる……!」
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干柿鬼鮫とうちはイタチ。あの二人がジャシンの言う暁なのだろうか。消えた二人を追おうか一瞬迷ったが、今は大蛇丸を倒すのが先だろうと判断をし、自来也と綱手は走り出した。
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「私の水遁を相殺する……土遁か」
ずざ、と足元で砂埃が立つ。土遁による攻撃はあっさりと水遁を打ち消してしまった。はじめは歯を食いしばり、印を組む。いつも組んでいるそれとはまた違う印。
修行で何度か練習していたものの実践で使うのはこれが最初だ。それでも躊躇う暇はない。森のどこかでサスケ達が里を守るために奮闘しているのを、彼は知っているから。
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サクラを締め付ける砂は、我愛羅の言葉どおりに彼女を圧迫し続けているようだった。サクラの口からは一筋の血が滴っている。まずは彼女を助けるのが先決と判断し、ナルトは起爆札をクナイの柄にまきつける。
影分身の術を発動し、我愛羅に向かって飛び掛る。
「行くぞっ! 体術奥義、うずまきナルト影分身体当たりっ!!」
我愛羅がニタリと笑った。右腕を伸ばして三体の影分身を掴む。今だ、と叫ぶ声に合わせて一人のナルトが我愛羅の腕の上に立ち、その上に立ったもう一人のナルトが高くジャンプ。もう一回影分身の術を発動する。迫る我愛羅の左腕がその影分身を掴み、我愛羅の腕を蹴って地面に向かってとんだナルトは空中でもう一度影分身を発動、影分身の背を蹴って飛び上がり、不可能な空中での方向転換を可能にする。
「食らえッ! カカシ先生から教わった体術奥義・千年殺し!」
ぶすりと、ナルトの手にしたクナイが我愛羅の巨大な砂色の尻尾の真下に突き刺さった。ガマ吉もサスケも揃ってぽかんとし、「ただのカンチョー……」とガマ吉が呟く。ツッコミ担当のサクラが起きていたら即座に「カカシ先生ったら何教えてるのよ!」と突っ込んだかもしれない。もしくはサスケと一緒になって呆れかえったかもしれない。両者共に全く突っ込めない状況下で妙にコミカルなその場面、我愛羅がナルトを振り返り、そして尻尾でナルトを殴り飛ばした。
吹っ飛ぶナルト。かは、と血が口から出た。と同時に爆発が起こる。我愛羅に突き立てられた起爆札つきのクナイが爆発したのだ。受身も取れずに飛んでいくナルトは相当の衝撃を覚悟したが――衝撃は思った以上に軽かった。振り返ればサスケが自分の背後に倒れている。どうやら自分と木の間に挟まることでナルトにくる衝撃を緩和し、ダメージを和らげてくれたようだった。
「……サスケ」
「……ウスラトンカチが」
煙が晴れる。我愛羅の体の左半分は砂となって瓦解していた。サスケが悪態をつく。
「あんだけやってやっと一発かよ……」
「うるせーってばよっ」
サスケの言葉にふいっ、と顔を逸らす。だが、あ
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