暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
7部 中学生編
3章 夏休み
綾ミッドに行く 葬式
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ていいかわからずに焼香をしようとした時に、
そこで信じられないものを見た。
きっと上官なのだろう。
その上官が死者に対して暴言を吐いている。
無駄死にとか言っている。
確かに管理局の人間が、犯罪者を相手に後れを取り、
あまつさえ命を落とした。
本来ならばそれは絶対にあってはならないことだと思うが
このような場所で言うことではないと思う。
それも10歳かそこらの遺族の前で言うせりふ。
ありえないことだとだろう。
その子は必死になって涙をこらえて下を向いていた。
その男は言いたい放題言っていたが周囲も止めることはしない感じだったので俺は気にしずに中央を歩き近づいた。
周囲もその異様な場面で時が止まっている感じだった。
「最近の下種は人様の会話をするのは本当らしい。
聞いてると頭が腐るのでやめてもらえないかな」
葬儀の会場に響きわたるぐらいの大声を発した。
その言葉を向けられた男がどういう立場の人間かをよく知っていた。
周囲の人間達は、あまりの出来事にしん、と静まり返った。
「部外者か」
「数回仕事をしたので部外者とはいえませんね」
「わしのことを知っているだろうが」
「生憎とカスな人間の名前を覚える趣味はないので」
男の額にはっきりと青筋が浮かんでいた。
「小娘、所属と階級を言え」
「嘱託魔導師の綾 南條 綾ですよ」
彼女の階級を聞いて、会場の人間はざわつき始めた。
彼らは皆、この男が一佐であることを知っていた。
軍隊色が強い管理局は上の言葉が絶対の風潮もあるから、
男の言ったことを聞き流すしかないのが普通なのに、
侮蔑の言葉を発しているので周囲も驚いている感じだった。
「嘱託の癖にわしに指図をするとは、そういえばその名聞いた記憶があるな。本局はいつから学生隊になったんだ」
男の言葉が、引き攣るようにして途中で止まった。
ざわついていた周囲の人間達も、再びしんと静まり返る。
俺はその場を少し黙って聞いていた。
「ガキは大人の言うことを効いていればいいのだ」
「上官は選べないというのは本当らしいな」
俺は少しだけ怒気を出しながら言葉にした。
男は俺の襟首をつかんで来たのでそれを受けた
「女性の襟首をつかむんじゃない。離していただけませんか?」
「黙れ! 貴様のような子供がいるから」
「奇遇だな私も同じことを思っていたよ。
殉職した人間を、葬儀の場で罵倒するような人がいるなんてびっくりだなぁ」
「貴様、私に楯突いてタダで済むと思うなよ」
「どうなるんですか?」
俺は男の手を襟元からはずさせた。
ついに男の堪忍袋の緒が切れた。渾身の力が込められた男の拳が、俺の顔面を捉える。
思わず
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