暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第18話 カジノ
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



 第十五層………この層は第七層から出始めた…いわゆる『カジノ』や『賭け事』と言われるものが、少し(さか)んな層だ……なぜなら、この層には《転移門》のある中心街に大きな建物あり、その建物こそが《カジノ》だからだ…

 そして俺達は今、その建物の前に来ていた。

「うわ〜、やっぱり大きいですね〜」
 俺が歩く足を止めて、目の前で改めて見ていたら隣にいたシリカが俺に呟いた。
「そうだよな…俺もSAOでこれほど大きい建物は、この層に来るまで見たこと無かったよ…」
 俺もシリカの呟きに返事を返すと、シリカがこっちを向き聞いてきた。
「これだけ大きいんですから、色々と賭けたりする物も多いんですかね?」
「それ、入る前に聞くか? まぁ、俺も来たこと無いから分からないし…とりあえず入ろうぜ」
「はい」
 俺の言葉にシリカは(うなず)き、その後カジノへ入った……そして入ってみると

「うわ…凄いなこりゃ…」
 俺は入って同時にそんな言葉が口からもれてしまった。
「本当に凄いですね…」
 シリカも俺と同じ事を思ったのか、俺の言葉に同意してくれた。

 なぜそんな言葉がもれたのか…それはプレイヤーの数だ…もの凄い数のプレイヤーが、入り口からでも見える真ん中の向かい合って置かれている、赤くて大きく丸いクッションみたいのが付いた台の前に集まっている。 

「何かあるんですかね?」
「さあな…とりあえずあそこから見て行くか?」
「良いですよ。…あ、でもその前にこの券を換金してきますね」
「ああ」
 そう言ってシリカはこのカジノの経営をしているNPCの所に行き、2分くらいで帰ってきた。

「お待たせしました。はい、これはシュウさんの分です」
 シリカは、このカジノの専用コルを俺の前にに出してきた。
 …どうやらこのコルを、またあのNPCに持っていくと、その分のコルが貰えるらしい..

「俺はいいよ、シリカが当てたコルなんだから、シリカが使いなよ」
 俺はそのシリカに出されたコルの受け取りを思った事を伝えて、断ろうといた…けど
「ダメです!」とシリカに怒られてしまった……なぜ?

「え〜と…何でだ? 別に俺は自分のお金で遊ぶからいらないぞ?」
 流石に俺は理由が気になり、シリカに聞いた。
「せっかく当てたからです! 自分のお金を使うんだったら、このコルを使い終わった後にしましょうよ……もしかしたら、1コルも出さないで儲かるかもしれないんですから」
「まぁ確かに、当てたコルを使えば自分の元の金を使わずにすむし、負けても悔しくないけど…でも俺が使う理由には…」

「いいんです! …一人で賭けても面白くありませんから」
「…そうか? まぁ、シリカがそんなに言うなら()(がた)く使わしてもらうよ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ