立ち位置
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チングに専念すればええよ」
「うっさいわね!!わかってるわよ!!」
守備に散っていく音ノ木坂はさらに士気が高まっている。一方のUTX学園の円陣は沈黙していた。
「・・・どっちが春の覇者かわからんな、これじゃ」
呆れたような声で雰囲気をさらに凍てつかせる西村。選手たちはそれに顔を俯かせただ押し黙っている。
「あの投手はストレートとカーブしかない。二択だ。この意味がわかるな」
2本の指を立てて全員の視線を集める。彼女たちが顔を上げたところで青年は話を続ける。
「仕方ねぇからここからは球種のサインを出していく。お前たちはそのボールにタイミングを合わせて振り抜け!!」
「「「「「はい!!」」」」」
「迷うなよ、基本はセンター返しだからな。取られたもんは倍にして返してこい!!」
「「「「「はい!!」」」」」
打順はA-RISEこと強力クリンナップの3番。あんじゅは打席に入りサインを確認する。
(初球はストレートね)
監督のことは好きではないが、その実力には一目置いている。あんじゅは外角のストレートに山を張ると、まさしくそこにボールはやってきた。
カキーンッ
「センター!!」
快音を響かせぐんぐん伸びていくボール。希が手を伸ばすが、その鼻先をかすめボールはフェンスへと到達した。
「ボール3つ!!ショート中継!!」
クッションボールを拾い内野へ返す。受けた絵里も三塁に急いで転送。あんじゅは二塁を蹴ったところで止まりツーベースで止めることができた。
(悪いな天王寺、うちの本領はここからだぜ)
0アウト二塁のチャンスを得た西村。ここからUTXの逆襲劇が幕を開ける。
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