第44話 国家建設って...何?
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「さて、ケンジさん、何があったんですかねぇ?」
今俺は縛り付けられている、もうやだよ...こんなの...
そうだ...自分の気持ちを思うがまま言えば...
「シーナ、エリー、エルン、ひとつだけ言わせてくれ...
俺をこのように、粗末に扱うなら...縁を切らせてもらいたい...
確かに、自分も悪いとは思うけど、罰則として拘束は酷いよ?
さすがに、ことあるごとに、こんなことになったら...ここから、抹茶と月白連れて逃げるからね?」
「すみません...やり過ぎました」
「で、王様になるかもっていう...話の事だけど勝手に決められたようなもんなんだよね...
で、どうしようか...」
「ケンジが決めればいいんじゃないですか?」
「私もそう思います」
「私もです」
「う〜ん...マジで、どうしようか、拒否しようにも無理だよなぁ...」
「...いいんじゃないんですか?」
「えっ?」
「国作っちゃっていいんじゃないんですか?」
「ちょっと急すぎない?いくらなんでも庶民が王様にはなれないでしょ?金銭的にも、人格的にも」
「金銭的はともかく...人格的にはいいと思いますよ?」
「いや...それは嬉しいんだけど...どうやって王様にならないようにしようかなぁ...」
翌日、王室にて
「さて、ケンジ殿、決意は固まったかな?」
「はい、俺は...王様にはなりませ...」
「そうかそうか、王になるか、それはよい判断だ、うん、本当に」
「いや...あの...」
「そうですなぁ、さて、今日は宴でも開きましょうか」
「え?あの聞いてます?俺は王様にはならないって...」
もういやだー!!
「さて、ケンジ殿、国名などはどうするのですかな?」
「もう、戻れないんですね...分かりません」
「そうだよ、国を作るといっておいて戻れるはずがないだろう」
「はい、分かりませんけど、国を作ればいいんですね、もう諦めますわ」
誰か...元の国の人...助けて...
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