王女ビビとの出会い
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だったのか。いいぞ」
「ちょっと待って!!何気軽に了承してるのよ、ルフィ!?」
ルフィは事情を深く考えることなく即決する。
ナミは当然抗議したが、涙を浮かべていたこともあり迫力が余り感じられない。
「10億ベリーの取引の話はいいのか、ナミ?」
「もうそんな話はどうでもいいわよ!!」
守銭奴のナミといえどお金よりも自身の身の安全と命の方が大切らしい。
「それでは、ビビ様。確かにアラバスタ行きの"永久指針"を受け取りました」
「ええ、貴方も道中、気を付けて、イガラム」
「ちょっとそこ!何勝手に話を進めてるのよ!?」
あちらではビビとイガラムさんが今後の方針を話し合っていた。
もはやビビをアラバスタ王国に送り届けることは確定してしまっているらしい。
ナミはアキトの言葉を聞き悲し気に肩を落とし、ガックシと両手を地面につけ崩れ落ちた。
ナミからは諦めの哀愁が漂っている。
「わ、分かったわよぉ。……ところでイガラムさん"永久指針"って何なの?」
「"永久指針"というのはですね……」
"永久指針"とは言わば記録指針の永久保存版のことを指す。
如何なる場所でも他の磁力の影響を受けずに記録した島の方向を指し示し続けるものらしい。
それでは今、彼がビビからアラバスタ王国の永久指針を受け取った意図は何なのだろうか。
「囮役はもちろん私が行きます。貴方はこれからのアラバスタ王国を守っていくのに必要な存在です。ビビ様は祖国の意志を胸にどうかアラバスタ王国を救ってください!!」
つまり、ビビ王女を少しでもアラバスタ王国に安全に辿り着く確率を上げるための囮役をイガラムさんは自ら危険な役を買って出るつもりのようだ。
自らが囮となり、B・Wの追っ手を引き付けるつもりらしい。
「分かったわ、イガラム。無事祖国で会いましょう」
「ええ、必ず」
その後、船場でイガラムさんと別れたルフィ達はメリー号へと足を進めた。
イガラムさんは既に別の船でウイスキーピークから出航している。
「行くわよ、あんた達!!」
「ああ、行く…!?」
途端、爆炎と轟音が巻き上がった。
後方ではB・Wの追っ手によって沈む船の姿があり、イガラムさんの姿はどこにも見られない。
「船が……!?」
「そんな、イガラム……!」
「まさか、もうB・Wの追っ手が!?」
「行くぞ、お前ら!!」
「アキトさん!?」
「ここで立ち止まるな!イガラムさんの思いを無駄にするつもりか!!」
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