王女ビビとの出会い
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を入れるレベルである。
ナミは両手で自身の体を抱きしめ、絶望していた。
そんな眼下の彼らを屋上から様子を伺っていたラッコとハゲタカはルフィ達の前から悠々と飛び去っていく。
ルフィ達はその光景を呆然と見上げることしか出来ず、辺りに静寂が広がった。
「ちょっとあれ何!?もしかして私達のことを社長に伝えに言ったんじゃないの!!?」
最初に再起動したのはナミであった。
ナミはビビに詰め寄り、首が折れそうなほどの勢いでビビを揺さぶる。
ナミは半狂乱の状態であった。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ほ、本当にごめんなさい……!」
ビビはナミに謝ることしか出来ない。
「冗談じゃないわよ!偉大なる航路に来た途端に七武海に命を狙われるなんて……!!ぐすっ…!」
ナミは目に涙を浮かべ、その場に泣き崩れ、右手の甲で涙を拭っている。
ナミはマジ泣きをしていた。
そんなに七武海が嫌なのだろうか。いや嫌か
「……ナミ?」
ナミは突如、アキトの手を掴みこの場から離れ始めた。
この手は絶対に離さないとばかりに強く握られている。
「ここから今すぐにでも逃げるのよ!七武海なんて冗談じゃないわ!!アキトなら空を飛べるでしょ!?私を抱えて2人で誰にも見つからない場所に逃げるのよ!!!」
それは新手の告白だろうか?
アキトは不覚にもときめいてしまった。
だが、ナミの顔はマジである。
「何処に逃げるつもりだ、ナミ?」
「どこでもいいわよ!まずは一刻も早くこの場から離れ……!?」
ナミが突然、立ち止まる。
どうしたのかとアキトが前方を見れば、謎の生物2匹が自分達の歩みを阻むように前方に立っていた。
ラッコとハゲタカだろうか。
2匹ともサングラスをかけている。
ラッコに関しては二足歩行であり、もはや意味不明である。
呆然とするナミの前でラッコはペンを走らせ、この場にいるナミを含めた全員分の似顔絵を描き始めた。
どうやらラッコは画家でもあり、会心の出来とも呼ぶべき似顔絵を完成させた。
ラッコとハゲタカはアキトと未だに呆然とするナミの前から悠々と飛び去っていった。
「これで逃げ場もないってわけね!!」
ナミは逃げ切ることを諦めたようだ。
もはや彼女からは投げやりな気持ちが感じられた。
しかし、アキトはここで彼らを逃がすつもりは毛頭なかった。
「待て」
アキトが声を発した途端、ラッコとハゲタカは空中で不自然に停止した。
否、正確には自分達の体がアキトの方に引き寄せられていた。
ラッコとハゲタカは空中でアキトの能力から逃れよ
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