第百十五話 第5次イゼルローン攻防戦
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して敵味方構わず、数千隻の艦艇が消え去った。驚愕の同盟軍と歓声を上げる帝国軍の差が非常に大きい。そしてトールハンマーは第2射を発射する。その度に艦艇が消え果てていく。更に今まで遠慮していたようにも思える浮遊砲台も次々に攻撃を開始する。
同盟艦隊はトールハンマーや浮遊砲台が敵味方構わず砲撃するのを見て、その破壊力に恐怖を生み、一挙に心理的に敗退の深淵に突き落とされた同盟軍は、指揮官達の制止と叱咤を振り切って、トールハンマーの射程外へ雪崩を打って後退した。それに追い打ちをかけるようにトールハンマーが更なる砲撃を行う。
其処へ、要塞から発進した駐留艦隊1万3000隻、増援艦隊4500隻が急速に追い打ちをかける。トールハンマーで撃ち減らされ大混乱の同盟艦隊は後方からの攻撃を迎撃も出来ずにひたすら逃げる一方である。
「進め!進め!勝利の女神はお前達に下着をちらつかせているぞ!」
ビッテンフェルトの怒鳴り声と共にシュワルツ・ランツェンレイターが全力で追撃を行い次々に同盟艦隊を撃破していく。
ファーレンハイト大佐の戦艦ダルムシュタットも数隻の敵艦を撃破しつつ進んでいる。
「何やってやがる」
同盟戦艦同士が衝突したのを見ながらファーレンハイト大佐は呟く。
そのあと両方とも撃沈する事も忘れない。
「・・・・・・・・・・・・・」
「斉射三連」
「・・・・・・・・・・・」
「ミサイル発射」
アイゼナッハ中佐の巡航艦ヤクストも数隻の敵艦を撃破していく。
急速に同盟軍は撤退していく。ある程度の所でエッシェンバッハ上級大将は追撃を止め、イゼルローン要塞へと帰投させた。これ以上の追撃は危険と判断したのである。
実際、イゼルローン回廊出口では先に撤退した部隊をグリーンヒル中将が纏め上げて迎撃準備を行っていたのでエッシェンバッハの考えは正しかったのである。
尤もビッテンフェルトはそのまま突撃しようとして、副官のオイゲン大尉から止められて帰投したのである。
帝国軍の損害の殆どは無人の解体寸前の旧式が殆どあった。
同盟軍はまたしても大敗北に終わった。
帝国軍 参加兵力 艦艇 損害 損耗率
3万8000隻→1万4442隻 38.01%
ヴァルテンベルク艦隊 1万3000隻→1843隻 14.18%
エッシェンバッハ艦隊 1万隻 →1222隻 12.22%
ケスラー艦隊 1万5000隻→1万1377隻 75.85%
将兵264万5000名 戦死行方不明35万6571名 13.48%
同盟軍 参加兵力 艦艇 損害 損耗
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