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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第百十五話 第5次イゼルローン攻防戦
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するのである。又20回程度の主砲射撃も有人艦からの統括制御で可能であった。駆逐艦戦隊はその間をチョコマカ動き敵に意図を知らさない事が仕事であった。

無人艦を楯にする戦法により人的被害を押さえつつ、シトレが確実にしてくるで有ろう並行追撃戦術を利用して同盟軍に大打撃を与えるの事が、無人艦隊に科せられた使命であった。その中には戦艦イェータランドを旗艦としている、ミッターマイヤー大佐率いる【ウォルフ・デア・シュトルム】が遊弋し、キルヒアイスとラインハルトの乗る新造駆逐艦ナッサーブの姿も見受けられた。

高速戦艦シュワルツティーゲルを旗艦としている【シュワルツ・ランツェンレイター】指令官ビッテンフェルト大佐。シュタイエルマルク少将の分艦隊に所属する戦艦ダルムシュタット艦長ファーレンハイト大佐などは、要塞内で出撃準備を行っていた。


5月6日午前2時50分帝国軍ケスラー指揮下の特殊艦隊は、要塞から3.6光秒、108万キロを隔てた回廊中に布陣した。左右両翼を伸ばして僅かに孤を描いた陣形は、平凡ではあるが、狭いトンネル状の回廊では柔軟性を持たせれば結構応用の利くのである。

午前6時ジャスト、前方に人工の光点が輝きだした、その数5万以上。要塞内ではエッシェンバッハ(ミュッケンベルガー)上級大将が同盟艦隊の進撃を見ながら作戦の発動を命じた。有人艦5000隻の将兵達は固唾を呑んで作戦の発動を行いはじめる。 

午前6時45分ケスラー艦隊がまず砲門を開き、10万本に及ぶビームを同盟艦隊に対し発砲した。半瞬の間を置いて40万本に達するビームがお返しとばかりに飛来すると、次々に艦艇に命中し爆発が生じる。戦闘は同盟軍が数を頼んで並行前進してくるように見える。

ケスラー准将とメックリンガー大佐が相談し合いながら、順次有人艦を後方へと後退させ始める。
「司令官、敵は段々と並行追撃を行いつつ有ります」
「参謀長、エッシェンバッハ(ミュッケンベルガー)司令長官に連絡を、【我、敵艦隊を吸引しつつあり】と」

イゼルローン要塞の司令室でケスラー准将からの連絡を聞いたエッシェンバッハ(ミュッケンベルガー)司令長官は、待機させている駐留艦隊及び増援艦隊残余に出撃待機を命じた。
「全艦隊、発進準備。トールハンマー第1射後発進、第2射後に敵艦隊を追撃する」

その言葉を放つと、自らの幕僚と駐留艦隊司令官ヴァルテンベルク大将以下のスタッフを連れてドックへと向かっていった。

その頃キルヒアイスとラインハルトの駆逐艦ナッサーブはお姉の憲兵少佐が乗り組む事もなく自由に戦場を走り回っていた。戦闘ではラインハルトが独特のひらめきで指示を出し、それをキルヒアイスが追認すると言う全く上下が反対な状態で戦闘していたが、既に巡航艦一隻を撃沈していた。

その頃原作
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