第百十五話 第5次イゼルローン攻防戦
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ゼルローン要塞艦隊司令部参謀として勤務している。
エッシェンバッハ上級大将には今回の迎撃戦が、並行追撃による敵作戦を撃破する事と説明されており、ケスラー准将の部隊がその切り札であると説明されていた。この迎撃戦で武勲を立て自他共に宇宙艦隊司令長官に相応しいと見せるための戦いで有った。
帝国暦483年4月5日皇帝臨御の元、エッシェンバッハ上級大将率いる10000隻の艦艇がイゼルローン要塞へ向かった。
帝国暦483年5月6日
■銀河帝国 イゼルローン要塞
この日から同盟軍五度目イゼルローン攻略戦が行われようとしていた。同盟軍は宇宙艦隊司令長官シドニー・シトレ大将指揮下の5万1600隻にも及ぶ艦隊と600万に達する兵員を動員し、イゼルローン回廊を要塞へと向かってきている。帝国軍はスパイ活動により既に同盟軍の動きを読んでいた。
しかし昨年からのサイオキシン麻薬密売組織撲滅により軍内部でも大混乱が生じたために増援艦隊は僅かに一個艦隊1万隻に過ぎなかったが、エッシェンバッハ上級大将自ら率いて来た艦隊であり、一騎当千の強者を分艦隊司令官にそろえた艦隊で有る以上、実数以上の働きが期待で来るのである。
更にテレーゼが開所を指示した秘密研究所で改装された旧式艦1万5000隻がイゼルローン要塞へ到着しており、これらの艦隊を駐留艦隊1万3000隻と合わせれば3万8000隻となり充分に同盟艦隊に対抗可能であった。更にエッシェンバッハ上級大将には旧式艦を使った特殊作戦が命令されていた。
帝国軍は、イゼルローン要塞に本営を置く、宇宙艦隊司令長官エッシェンバッハ上級大将、宇宙艦隊総参謀長グライフス中将、要塞司令官クライスト大将、イゼルローン要塞駐留艦隊司令官ヴァルテンベルク大将達が作戦会議を行いながら駐留艦隊及び増援艦隊を出すタイミングを計っていた。
駐留艦隊は全艦隊1万3000隻がドック内で待機している。また増援艦隊の内出撃しているのは5500隻のみで残りの4500隻もドックで待機していた。何故全艦隊を表に出さないのかは、ケスラー准将率いる1万5000隻の旧式艦艇がイゼルローン前面に待機しているからである。
ケスラー准将の艦隊は旗艦ヴァナヘイム以外は全て無人艦で組織されていた。そして無人艦を楯にするように増援艦隊5000隻と駆逐艦戦隊500隻が遊弋し無人艦の間を縫うように攻撃準備を行っていた。此は、無人艦を有人艦がコントロールするためで、以前鹵獲した同盟軍戦艦の制御ソフトをハンス・ノイマイヤー大佐達が研究した結果、制御システムを開発したのである。
つまり有人艦1隻で3隻の無人艦を制御し、楯として利用
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