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仮面ライダーLARGE
第一話「主人公は……」※修正
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も、俺を玄関まで送った。
「じゃあ、また明日学校で」
「はい……」
俺は玄関で靴を履いて出ようとしたが……
「あ、あの……!」
ふいに呼び止められてしまった。
「え? なに?」
振り返ると、やや戸惑う姿勢でいる朱鳥がいた。
「……いえ、なんでもありません。おやすみなさい」
しかし、何でもないと言って彼女は微笑んだ。しかし、どこか悲し気な……寂し気な瞳をして俺を見ていたように思えたが、俺は無関心にもそこまで考えずに境内から出て行った。

翌日藍越学園にて

「あ、おはよう! 九豪君」
「ああ、おはよう?」
正門前で朱鳥と出会った。彼女は、昨日よりも親し気に明るく俺の傍へ駆け寄った。
「昨日はごちそうさん」
「うん、またよかったら食べに来てね?」
「そんな……今度は何か俺が奢るよ?」
そんな二人が仲良く教室へ入っていく姿を、後ろから指さしてみている連中は、なんだか気に入らない様子であった。
昼休み、俺は購買のパンを齧りながら廊下をうろついていた。教室で食っていると男子共にパシられるからだ。
「……や、やめてぇ……!」
「!?」
その声は朱鳥だった。彼女の声が近くの教室から聞こえてきた。俺はなんだか嫌な予感がした。
「朱鳥……!」
ひょっとして……

音楽室。そこには彼女を虐めている常習犯の男女の生徒と、その中心に立っている男……マジかよ? 体育の三原じゃねぇか!?
「お前さ? あのクマ男といちゃついてて忘れてんじゃねーの?」
男子一人が朱鳥の胸ぐらをつかんでいる。
「つーかさ? 今日何円持ってきたんだよ?」
茶髪女子の一人が言う。
「そ、それは……」
「アンタんちさ? 神社やってんじゃん? 払いきれないなら、賽銭箱からくすねてきちゃいなよ?」
「そ、そんなことでき……」
ペチンッ!!
朱鳥の白い柔肌の頬へ、女子の一人が平手打ちを放った。
「はうぅ……!」
「テメェの事なんか聞いてねぇんだよ!? 払うか断ってボコられるかのどっちかだ!!」
「うぅ……そんなぁ」
その痛みと恐怖とで、朱鳥は目を赤くして目頭を熱くさせた。
「早くしねぇと、三原の餌にすんぞ!?」
男子がたけって三原へ振り向いた。教員の三原は何も言ってこないが、逆に息を荒げて興奮しているようだ。
「本当にノロ子ってマイペース過ぎて問題児だよな? コイツのせいでしょっちゅう授業や休憩が台無しになんしさ?」
「こいつぁ、先生からお仕置きが必要じゃね?」
すると、男子が三原へ振り向いて……
「先生、ちょっとノロ子に体罰しちゃってください」
その一言で、三原は教師としての何かを放り捨てた。
「よ、ようし……お仕置きだ!」
と、三原は背を向けて逃げようとした朱鳥を羽追い締めした。
「……せ、先生……やめてくださいっ…
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