第一章
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それでもっていうのね」
「平均点高いっていうのね」
「平均点ね。そうね」
これは罠だった。だが亜由美はその罠に乗ってしまった。
そしてそのうえでだ。こう言ってしまったのだった。
「まあ九十五点かしら」
「あら、随分高くない?」
「テストでそれだと学年トップクラスよ」
「というか何でそんなに平均点高いのよ」
「滅茶苦茶高いじゃない」
「まあ。完璧な人なんていないし」
ここでは視線を泳がせて言う亜由美だった。何とか本音を隠そうと必死になっているがそのせいで目の動きがそうなってしまっているのだ。
それでだ。こう言ったのだった。
「まあそんなところかしら」
「で、九十五点?」
「そうなの?」
「そうよ。性格が凄くいいから」
亜由美は弦太郎の何処が一番好きかも言ってしまった。
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