第一章
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から述べた、鬼というよりは若くして清濁を知った人生の裏も表も知ってしまった顔でだ。
「後は海老責めだのまだ生ぬるい」
「老中であるわしも滅多に許さぬ厳しい責めじゃがな」
これを奉行所で行う時は老中の許しが必要だった、罪人の咎にしても老中がその都度どうした処罰にするか決めていた。大抵は奉行所から話を聞いた評定所の断よりも一等か二等軽いものにして幕府の仁愛と寛容さを見せていた。
「しかしそれよりもじゃな」
「身体を上から下に引き落としたり焼けた棒を突き刺したり他にも口では言うのもはばかれる酷い責め苦の数々を」
「魔女と言われた者達にしてか」
「そして無理にでも吐かせます」
自分が魔女であるとだ。
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