第三章
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「最悪の事態を避けられる」
「そうですね」
「そうだな、しかしだ」
「それでもですね」
「ここは動くべきだ」
こう言うのだった。
「出来る限りな」
「その方がいいですね」
「まずは真実を確かめよう」
「この手紙の子に会いますか」
「送り主の住所と名前は書いてある」
「それならすぐに」
「メールアドレスも書いてある」
事務所としてそうした個人情報を書いて送ってくれる様に言っているのだ、勿論個人情報は公開しない。
「まずはこのメールにだ」
「私からですね」
「返事を送ってだ」
「それからですね」
「本人と会ってだ」
そしてというのだ。
「どうするかな」
「決めるべきですね」
「そうしよう」
こう話してだ、そしてだった。
パンサー仮面自身が事務所からメールで返事を送った、そうして連絡を取ってそれからだった。
社長と三人で事務所で送り主と会った、送り主はまだ小学生の男の子で名前を福留和也といった。
その和也にだ、パンサー仮面が事務所の席で聞いた。
「ファンレターに書いていたことは」
「いじめのことですね」
「君のお友達がだね」
「はい、家族にです」
小柄な膝までの半ズボンを穿いた少年がソファーに座って話す、部屋は事務所の応接間である。
「物凄くいじめらてるんです」
「いじめはいじめでもか」
社長も言った。
「家庭内暴力か」
「厄介ですね」
「世の中酷い奴がいてな」
「酷い親もいるから」
「何とかしないとな」
「はい、こうしたことも」
「御前はヒーローだ」
このこともだ、社長はパンサー仮面に話した。
「だからこうしたことはな、俺もだが」
「許したら駄目ですね」
「そうだ、何とかしないといけないが」
「それでもですね」
「御前らしいやり方をしてだ」
そのうえでというのだ。
「問題を解決すべきだ」
「絶対にですね」
「そうだ、しかしな」
「どうして解決するか」
「それが問題だな」
「そうですね」
二人で話してだ、どうするか考えた。しかしここでだ、パンサー仮面はふと閃いてそしてだった。
少年に顔を向けてだ、こう言った。
「そのお友達を連れて来てくれるか」
「パンサー仮面さんのところにですか」
「そう、そしてね」
「そのうえで」
「私がやるべきことをやる」
「そうされますか」
「うん」
是非にという言葉だった。
「私に考えがあるから」
「それで、ですか」
「君の友達を助けてさせてもらうよ」
「お願いします、僕にだけ言ってるんですが」
「ご両親にいじめられていることを」
「はい、身体のあちこち服で見えない部分も痣とか傷だらけで」
「そうなんだね」
「物凄く痛そうで」
「そうした親は許したらいけない」
パ
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