友達で家族
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...ミユ...」
「ミユちゃんかー、転校生なんだよね友達にはなれた?」
「...うん」
ママが質問攻めしてくる。それも私の聞かれたくない事を的確に。今は思い出したくないのに
「ね、どんな子?」
「どんなって、えっと...ミユはなんて言うか静かな子、必要なことしか喋らないし...て言うか喋ることにあんまり慣れてないのかも」
「ふーん」
「あ、でも運動も勉強もすっごいんだよ一気に一番になっちゃったし。誰もミユに勝てないの」
「そっか、なんでもできる子なのね」
「うん、なんでもできる」
「総刃君は?」
えっ?なんで今ソウの話がでるんだろう
「ソウは最近ちょっと変わっちゃったかな。でも私の言うこと聞いたり頼まれた事はちゃんとしてるよ」
「....」
「ソウも...ミユと同じ、なんでもできる...私なんていなくても二人共大丈夫」
「本当にそう思う?」
「え?」
「だって貴女、全然『大丈夫』って顔してないじゃない。本当は心配でしょうがないんでしょ?」
「それは」
確かに、私はミユやソウが心配だ。ちゃんと敵を倒せるのか、生きて帰ってきてくれるのか
私は逃げたのに。都合のいい事を考えて...
「そんなに自分の力が怖い?」
「マ...ママ?今なんて」
「鍵が2度開いてるわね。10年間も溜めてた魔力がほとんど空だわ。随分盛大に使っちゃったのね。こんなに早く解けるとは思ってなかった」
「なにを...言ってるの...ママ」
魔力...私の聞き間違いじゃなければそう聞こえた。それはソウが自前で持っているもの
いつもそれを使って空を飛んだり魔力の塊を出してるもの
「きっと驚いたわよね?今までの自分-常識-が崩れていくようで」
私はママから離れる。
「ママ...知ってるの?私の力のこと...だったら教えて!あの力は何なの!?なんで私があんな」
「さぁ?」
「ちょっ!?あからさまにすっとぼけないでよママ!」
「えーとホラあれよ『それは自分で気付かねば意味がないのだ...』とか『今はまだその時ではない...』みたいなっ!」
「なにそれー!?」
「あーもー反論禁止!」
「DV!?」
チョップされた。痛い、そしてルビーが少しづつ移動してる。バレたらどうするの!
「とにかく!私が言える事はひとつ。『力』を恐れているのならそれは間違いよ。力そのものに良いも悪いもないの...重要なのは使う人...貴女の意志、貴女にどんな力があろうと恐れる必要なんてないわ。それは紛れもなく貴女の一部なんだから」
「そ...そんなこと言われたって」
「まぁ急に理解しろって言っても無理よねー、だから
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