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デュエルと勝敗
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をやめることなく、連続でヒースクリフに攻撃していく。だんだんと攻撃していくうちにヒースクリフは攻撃速度には追いついているものの一撃一撃が重いのでだんだんと反応が遅くなってくる。
そして、ヒースクリフにようやく大きな隙が出来た。その時キリトのデュエルのときのことを思い出す。

 あの時もこういう感じだった様な気がする。攻撃をやめることが出来ないので、もう一つ追加に死角からの蹴りを繰り出す。そしてヒースクリフに攻撃があたりそうになる瞬間、時間が止まったように体が動かなくなる。しかし、ヒースクリフだけは違った。盾がコマ送りのように動き、自分の両手剣の前に来る。そして時間が動き出しそのまま、剣をガードされて攻撃されそうになるが、死角からの蹴りで攻撃をキャンセルさせようとするが、もう一度時間が止まる。今度はヒースクリフの体が少しだけ動いて蹴りの軌道を外れた。

 そして、時間が動きだした瞬間、蹴りが空を切りそのままヒースクリフが攻撃をしてくる。避けようと思ったが蹴りを入れたせいで動きが遅れる。そのせいで攻撃を食らってデュエルが終了した。勝利したはずのヒースクリフの表情は勝った喜びではなく、キリトとのデュエルにも浮かべていたどこか焦った表情だった。ヒースクリフは素早く後ろを向いて、闘技場から出て行った。それを見送った後、仰向けに倒れ、空を見上げる。

「あーあ、勝とうって決めたのに負けちまったな」

 呟いた後、しばらくその状態でいたがお開きになったならここにいる意味もないだろうと思って闘技場から退場した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 闘技場を出た後、ユキがすぐに抱きついてきた。その時にヒースクリフに最後に斬られた部分が痛み出す。

「痛ってー!!ちょ、ユキ。痛い、痛い!!つうかなんで今頃痛みが出てくるんだよ!?アドレナリンのせいですか!?」

 今頃痛みが出て、変なことを叫んでしまう。しかし、もしかしたら痛みがなくなる方法があるんじゃないか?ということを思い出す。

 グリームアイズのときは回復せずに帰ったため、痛みがあった。そして次の日には痛みがなくなっていた。つまり、この痛みは体力回復によって無くなるのではないかと思い素早くポーションを取り出して、口に含む。徐々に回復していくごとに痛みが薄れていくのを感じる。その途中に胸に顔を当てていたユキは頬を膨らましてから睨んでくる。

「勝つって言ったじゃない。……嘘吐き」

「ごめん、やっぱ最強って言われている奴には勝てなかったよ」

「……そんなすぐに謝られちゃ、怒るに怒れないじゃない」

「怒られるのは嫌なもんでね」

「負けちゃったのか……なら、ゲツガ君はKobのメンバーになるってことだよね?」

「そうだな。約束は守らないといけないからな
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