第九話〜夢〜
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ってしまうのか?』
ライは迷わずに頷く。
この光景を前にはやてはかつて自らの主のために空に還っていった家族を思い出していた。
場面が変わり、今度は古い遺跡が映りだされる。
その遺跡の中にあるサークルにライが立っている。そしてそのサークルから少し離れたところに幼い男の子が立っている。金髪を足元まで伸ばしどこか威厳のある男の子であった。
男の子がライに話しかける。
???『その中央で君の願いを言うんだ。そうすれば願いが叶う。』
フェイトは「願い」という言葉に反応する。かつての自分の母が求めていたもの。それを手にしたライは何を望むのか気になった。そしてライは願いを口にする。
ライ『みんなが僕を忘れますように』
フェイト・はやて「「!!」」
その願いはどこまでも他人を思い、そして自分を傷つける願いだった。
自分が誰かを想うことはあっても誰かに想われることがない。
自分が覚えていても誰も自分を覚えていない。
そんな悲しい世界を願う理由が自分の大切な人々を傷つけないため。
このことを知った二人はライの覚悟に驚き、悲しみ、涙を流す。そして二人は想う。「彼を一人ぼっちにはさせない」と。悲しくてどこまでも優しい彼に残酷な決意をさせないために。
そして夢は覚めてゆく。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ