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転生も転移もしていない私が何故ファンタジーの世界で魔王と呼ばれる事になったのか。
ネコミミと劣化竜
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『ならそれに適した場所へのナビと、地形データは送っておこうか?』

「そうしてくれ、では明日その場所へ行ってみる事にしよう」



◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「しかし幾らファンタジー変換されているとは言え、"アレ"が馬とか無理があり過ぎだろう?」


 草むらの中に未舗装の道、まぁ石畳すら無いのは郊外だからか、そもそもそんな技術は無いのか、まぁそれはいいんだが……問題はそこを行く"アレ"だな。

 確かにあれは幌馬車と言える形状をしているが、それを引く生物は二足歩行のトカゲと言うか、どう見てもアレは馬という哺乳類ではなく爬虫類にしか見えんのだが、アレを馬車と変換するには聊か無理が過ぎるんじゃないかおい、それに馬車(仮)が後ろに引き連れている爬虫類の親玉……アレもちょっとおかしくはないか?。


「ま……ままま魔王様ぁ〜」

「ん? どうした少女よ、そんなにプルプルして」

「はは早く逃げましょう、アレはリントヴルムですぅ!」

「リントヴルムぅ?」

『説明しよう、リンドブルムとは巨大な肉食トカゲと言える生物である、口中には魔素と反応する器官が備わっており火炎を吐き出し、走行するスピードは時速60kmにも及ぶ、判り易いイメージとしては翼の無い劣化ドラゴンといった生物と言えるだろう!』

「……何故いきなり解説口調になっているんだお前は、しかしドラゴン? 肉食? と言うかアレはなんだ、もしやあのリントヴルムというのは馬車(仮)の関係する生物では無く、獲物とか餌とかそんな感じて馬車(仮)を追っているという事なのか?」

『うん、むっちゃ追われてるね』

「もしかしてかなり危険と言う状況かこれは?」

「はっ、早く逃げないと食べられちゃいますぅ」

「それはいかん、早く避難しなければ! ってぬおっ!? 馬車(仮)が横転したぞ!?」

「あ……あれはまさか邑長!?」


 邑長ぁ? アレがこの少女にいらぬ知識を教え込んだ元凶か! と言うか邑長と聞いていたからいけ好かん中年オヤジかジジイかと思ったらネコミミの女ではないか、と言うかワラワラと馬車(仮)からネコミミの集団が脱出してるが大丈夫なのかアレは!?


「あ……騎士様が」

「騎士? またぞろ新キャラが登場なのか、どいつが騎士なのだ? あれか? う……うむ? 確かに一人だけ格好の違う者が混じっているが、あの女が騎士なのか? 騎士が居ればあのトカゲはどうにかなるのか?」

「無理です」

「あっさりと言ったな少女よ!? そんなにあのトカゲはつよe……ってデカッ!? こう見るとかなりデカいな、て言うか気のせいでなければあの騎士はこっちに向って走ってきてないか?」

「そこのお前ーーーーーーーー逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉ
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