B・W編
歓迎の町ウイスキーピーク
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Mr.9はミス・ウェンズデーを庇うべくアクロバットな動きで特攻する。
だが、抵抗虚しく鼻くそでMr.9は爆発を伴い吹き飛ばされていった。
「おいおい何て恐ろしい鼻くそだ……」
何という鼻くそであろうか。
世界一汚く、受けたくない攻撃だ。
とても鼻くそとは思えないほどの威力を誇っている。
「ったく、何なんだよ。それよりもルフィを運ぶか。……ん?」
「剣士殿、お願いがありまする!王女をあの2人組から守ってくださるまいか!?」
ゾロの足元に縋りつき懇願するイガラッポイ、改めてイガラム
藁にも縋る必死の形相をしている。
「知るか!?それはてめェらの事情だろ!?それにその王女様ならもう1人で逃げちまったぞ!?」
「あの2人は両者とも能力者ゆえ王女が捕まるのは時間の問題!それに、もし王女を救い出してくださればあなたに莫大な恩賞を約束……ゴホッ!!」
「莫大な恩賞って本当?」
「んァ?」
「その話のった?恩賞は10億ベリーでいかが?」
騒ぎ立てるゾロの頭上からナミの声が響いた。
▽▲▽▲
「その話のった?恩賞は10億ベリーでいかが?」
屋上ではナミが得意げな顔で足を組み、此方を指差している。
彼女の背後でため息を吐くアキトの姿も
「お前かなり飲んでいたように見えたが、大丈夫なのか?」
「問題ないわよ。私がこんな海賊を歓迎する町で酔うなんてヘマ犯すわけないでしょ。演技よ、演技」
「そのわりには俺に絡み酒をしてきたし、最後には抱き着いてダウンしていたが……」
「余計なこと言わないでよ、アキト!?」
「へ〜」
ゾロは両者の遣り取りにニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
またナミに殴られたいのだろうか。
ナミは既に頬を少し赤く染めながら拳を握りしめているのだが
「こ、こほん。それよりもその王女様を無事助けることが出来れば10億ベリーを約束してくれるの?」
ナミは先程の発言を無かったことにし、交渉を開始する。
「じゅ…10億ベリー!?」
イガラムさんは余りの巨額の大金の要求に狼狽え、口籠ざるを得ない。
「まさか一国の王女の救出にお金を出し渋るなんてことないわよね?」
ナミは畳み掛ける。
この迷いの無さには尊敬の念を抱くほどだ。
「い、いえ、そんなことは……」
王女を助けるためとはいえ己の一存で巨額の大金を工面すべきか迷っているのだろう。
「おたくの王女死んじゃうわよ。い・い・か・ら・出・せ」
「恐喝じゃねェか」
だが、ナミは恐喝まがいのことを平然と行う。
当然のゾロの突っ込みだ。
アキトはお金のことになるとどこまでもぶれないナミに
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