第2章
戦闘校舎のフェニックス
第16話 使い魔、ゲットします!
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いまの一球でさらに白熱した部長と会長の対決はもう俺の知っているテニスではなかった。
ボールが縦横無尽に物理法則を無視して暴れ回るテニスではない別のスポーツとかしていた。
幸い、周りの連中は全て魔球ってことで納得していた。
・・・・・・・・・・・・塔城の言う通り、いろいろ平和で何よりだよ。
―○●○―
結局、テニス(もはや別のスポーツだった)対決は、部長たちのいつまでも決着のつかない激しいラリー合戦にラケットのほうが耐えられなかったため、勝負は無効となった。
というわけで、今度は──。
「団体戦?」
「ということになったみたいだ」
むろん、俺や千秋たちも参加させてもらうつもりだ。
人間ではあるが、遅れをとるつもりはさらさらない。
「それでいま、部長と朱乃さんが生徒会と協議中なんだよ」
ガチャ。
と、噂をすれば部長と副部長が戻ってきた。
「種目はドッチボールに決まったわ。勝負は明日の夜、体育館で。イッセーとアーシアのためにがんばりましょう」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
部長の言葉にイッセーとアーシア以外の全員で力強く返事をする。
そんじゃま、ダチ二人のために一肌脱ぎますか!
―○●○―
翌日の夜、俺たちは体育館に来ていた。
今夜行われる対決の種目はドッチボール。
『いいなー。俺もやりてーなー』
てめぇは黙ってろ。
千秋に背中を押してもらって柔軟してるとドレイクが棒読みで喚くので黙らせる。
「俺、ドッチボールなんて小学校以来ですよ」
「勝負を着けるのが目的だから、ルールは簡単なほうがいいでしょ」
「アーシアさんもすぐに覚えられましたしね」
ドッチボール用のバレーボールで投げ合って練習したり、柔軟をしたりして準備万端となったところで、イッセーが俺や皆に渡したいものがあると言ってきた。
「ハチマキ?」
「ほぉ」
「へぇ」
「あらあら、素敵ですわ」
イッセーが俺や皆に渡したのは、『オカ研』と刺繍されたハチマキだった。
「徹夜して作ったんです」
「寝ないで?」
「俺たちのために部長と朱乃さんがあんなにがんばってくれて、今日は小猫ちゃんや木場、明日夏たちまで。だから、皆のためになんかひとつでもできたらなぁ、なんて。・・・・・・あのぉ、ハチマキなんてやっぱダサいっスか?」
「ううん。よくできているわ。本当に素敵よ、イッセー」
部長の言う通り、初めてにしてはなかなか上出来だった。スジいいんじゃねぇか?
「い、いえ、そこまでのもんじゃ・・・・・・」
「謙遜しなくてもいいんじゃないの? いい出来だと思うけど」
「そうだよ〜、イッセーくん」
「素敵
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