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KANON 終わらない悪夢
69女子陸上部員も佐祐理に拉致される
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のか、会長の旦那がホモプレイの虜になっていた。研究に使えないなら、せめて自分でガブ飲みしたかったらしい。

 栞の家
 美坂姉妹の母は、先日の栞の働きを見て以降、実家の親族たちに、どうしても「娘の性能」の自慢をしたくなった。
 今まで「役立たず」「いつ死ぬのか?」「めでたい行事の日に死ぬな」と言われ続け、それでも倉田分家の祖父方から医療費の援助をして貰い、惨めに這いずって来た生活。
 その親族に妖狐の血族である相沢祐一と栞の婚約、秋子直々に署名と捺印まで貰い、もう一人の娘香里も祐一のお手付きだと伝えた瞬間、一転して闇社会の王子様との婚約で、一躍脚光を浴びる存在になったと知らされた。
 里の分家からは「金の卵を産む鶏」「触れる物を全て黄金に変えるミダス王」「この世の宝玉」と呼ばれるようになった自慢の娘達を、どうしても光り溢れる場所に導きたかった。
 闇の世界のプリンスから見染められた世紀のプリンセスとして、裏の社交界にデビューさせ、親族一同から褒めそやされ、羨望と尊敬の眼差しを一身に浴びる存在として、本家の古老達にもお披露目し、今までの非礼を詫びさせる日を今日か明日かと指折り数えて待っていた。

「おい、実家のお義父さんから速達だ、今度の日曜、必ず栞と香里を連れて、お義父さんの実家に来るように書いてある。さっき電話もあった」
 香里の見舞い時間が終了し、帰宅した母は夫の言葉を聞いてすぐさま速達を奪い取り、内容を読み進めた。
 そこには確かに「相沢祐一様の婚約者筆頭である香里」「次席である栞」の両名を連れ、現当主である父の兄に面通しさせるよう要求されていた。
「ああっ、本当にこんな日が来るなんて…」
 相変わらず文言は高飛車であったが、次期当主候補として姉妹を加える事、親族一同の前で術を披露するよう明記してあったので、それらは実質、古老たちの敗北宣言であり、見下げ果てられていた姉妹が日の当たる場所へ立てる門出になることが確約されていた。
「おおっ、おおおおっ!」
 途中からは涙で文字が読めず、娘の序列も間違っていたが、それすら気にならず、手紙を抱き締めながら泣いて崩れ落ちる母だった。

 びょういん
「エヘヘヘヘ、ご主人様、旦那様、祐一様、王子様…」
 昼に北川の目の前で快楽堕ちさせられ、ぶっ壊れていた香里。
 母との会話でも自慢の腕時計を見せびらかし、「ご主人様」に永遠の愛と忠誠を誓ったり、妊娠させて貰えそうなお腹を押さえ「は〜〜」とか「ふ〜〜」とか言って想像妊娠して妊娠中毒症?
 身重の体になって「身一つでは帰さない」状態で病院に戻され「もう自分ひとりの体じゃない」のを思い、家族が1人か6匹も増えてしまい、ヘラヘラニヨニヨして非常に残念な状態になっていた。
 まあ香里なので2,3日したらドーパミンが切れて、元のキッ
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