ラブーン
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振り落とされ地面に叩き潰される。
クロッカスさんが悲鳴を上げるが、ルフィはゴム人間であるため問題はないはずだ。
「引き分けだ!!」
「俺達が偉大なる航路を一周したらまたお前に会いに来るから……」
「そしたらまた喧嘩しよう!!」
どうやら全てはラブーンのことを思っての行動だったらしい。
ラブーンは嬉しさで涙を流している。
アキトはルフィの性格を何となく理解した。
時には無茶な行動をするが、締めるところはしっかり締めるのがルフィなのだろう。
ただそれでメリー号のメインマストを壊すのは切実に止めて欲しい。
少しは周囲のことを考えてほしいものである。
ラブーンの嬉しさによる叫び声が辺り一面に響いた。
「んんっ!よし!これが俺とお前の"戦いの約束"だ!!」
ラブーンの頭には拙くも麦わらの海賊旗のマークが描かれている。
ラブーンの頭部を傷全体を隠すほどの大きさだ。
後方ではその様子をアキトとウソップが眺めている。
「たく、ルフィも無茶なことをするな」
「そうだな、ウソップ。取りあえずメインマストの修理をする必要があるな」
「そうだよっ、チクショー!あいつ勝手に船を壊しやがって!」
ウソップはメインマストを修復すべくメリー号へ駆け出していく。
ナミはクロッカスさんからルフィから受け取った記録指針の説明を受けている。
「んナミさァ──ん!エレファント・ホンマグロの料理ができました〜!!」
相変わらずナミにメロメロなサンジが料理を皿に盛り付け、此方に駆け寄ってくる。
「おお、飯か?美味そうだな。」
「てめェのために作ったんじゃねーぞ、クソマリモ。この料理はナミさんのために作ったんだ。そのことを理解してありがたく食いやがれ」
ゾロには淡泊な反応を見せる。
実に分かりやすい性格だ。
「これが記録指針……。これが偉大なる航路を航海するうえで必要となってくるのね」
左手の手首に巻き付けた記録指針を覗き込む。
ナミの背後には興味深そうに記録指針を眺めるアキトもあった。
「これが記録指針なのか。初めて見た」
「そうなの、アキト?」
「ああ、前も言ったけど俺は船なしで偉大なる航路を越えて来たからな」
アキトは能力で空を飛ぶことが可能であるため、これまで一度も船や記録指針を必要としてこなかった。
アキトは感慨深けに記録指針を見つめる。
これからこの記録指針を要に偉大なる航路を航海すること
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