第34話
[6/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
シャロンの様子が気になったマキアスは不思議そうな表情で訊ねた。
「はい。恐らくレン皇女殿下は”ラインフォルトグループ”にハッキングをしたかと。」
「ハ、”ハッキング”!?で、でも”ラインフォルトグループ”のデータベースは導力端末に明るい母様直轄の”第四開発部”の人達がハッカー対策をしているはずよ!?」
シャロンの推測を聞いたアリサは血相を変えて反論したが
「いえ……以前の話にも出ましたが、レン皇女殿下はかつてクロスベルに滞在していた際、エプスタイン財団から出向しているスタッフによるハッカー対策も易々と突破し、IBCを始めとしたクロスベルのありとあらゆる施設が備え付けた導力端末システムにハッキングをし、様々な情報を手に入れていたとの事ですから、レン皇女殿下にとっては”ラインフォルトグループ”にハッキングする事も容易い事かと。」
「ちなみに”殲滅天使”のハッカーとしてのハンドルネームは”仔猫”なんだよ〜。」
クレア大尉が困った表情でアリサの反論を否定する説明をし、ミリアムは呑気な様子で呟き、二人の答えを聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「そう言えばそんな話もあったわね……」
「でも、どうして”ラインフォルトグループ”にハッキングを……」
セリーヌは疲れた表情で呟き、エマは不安そうな表情でレンを見つめた。
「クスクス、戦争に勝つ為に”敵国”の”技術”を盗んで自国の技術力をあげる事は当たり前でしょう?」
小悪魔な笑みを浮かべて答えたレンの答えを聞いてある事を察したその場にいる多くの者達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「……その口ぶりからすると、メンフィル・エレボニア戦争の間にレン皇女殿下は”ラインフォルトグループ”にハッキングをしたのですか?」
アルゼイド子爵は静かな表情でレンに問いかけた。
「大正解♪ちなみに”ラインフォルトグループ”から得た情報は”ARCUS”だけじゃないわよ?―――勿論”機甲兵”や”列車砲”の情報も得たわよ♪」
「き、”機甲兵”や”列車砲”の情報まで……!」
「ハハ……という事はメンフィルは”機甲兵”や”列車砲”も手に入れたも同然って事じゃないか……」
「ううっ、”ラインフォルトグループ”の情報は一体どれだけ流出したのかしら……?」
「ふふっ、今回の件を今後の課題にして、情報管理の方法を見直す必要が出てきましたわね。」
レンの答えを聞いたエリオットは驚き、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、アリサは頭を抱え込み、シャロンは苦笑していた。
「……あの。先程レン皇女殿下は”ENIGMA・R”は”ENIGMAU”の機能に加えて”ARCUS”独自の機能である”戦術リン
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ