第34話
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を聞いたその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサはジト目でシャロンを見つめた。
「で、こっちが武具よりも早く慣れて欲しい”支給品”よ。」
更にレンが再び指を鳴らすと異空間から9つの戦術オーブメントが現れた後、それぞれアリサ達―――Z組所属の人物達の前に着地した。
「これは………戦術オーブメントか。」
「その……戦術オーブメントでしたら、私達は”ARCUS”を持っていますから、わざわざ支給して頂く必要はないのですが……」
自分達の前に着地した戦術オーブメントをガイウスが静かな表情で見つめている中エマは戸惑いの表情で意見をした。
「うふふ、その戦術オーブメントの正式名称は”ENIGMA(エニグマ)R(リメイク)”だから、みんなが普段使っている”ARCUS(アークス)”じゃないわよ?」
「な――――”ENIGMA(エニグマ)”……それも”ENIGMA(エニグマ)R(リメイク)”だと!?」
「確かエプスタイン財団が開発した最新の戦術オーブメントは”ENIGMA(エニグマ)U”だったはずですが……」
「まさかメンフィル帝国が独自に開発した戦術オーブメントなのでしょうか?」
レンの答えを聞いたトヴァルは驚きの声を上げ、ジョルジュは困惑の表情をし、ある事に気づいたシャロンは真剣な表情でレンに訊ねた。
「”半分”正解ね。”ENIGMA・R”はレンとティータ達との共同開発だから、正確に言えばメンフィルとリベールが共同で開発した戦術オーブメントね。」
「ちなみにティータちゃんはレンちゃんとお友達の関係で、レンちゃんより一つ年上のとっても可愛い女の子なんだよ♪」
レンの説明に続くように笑顔で答えたアネラスの答えにその場にいる全員は脱力し
「ハア……それじゃあ、あの娘の事を知っている人達以外わからない説明でしょうが……」
「ハハ……レン君とアネラス君の話に出て来たティータ君と言う人物はZCF(ツァイス中央工房)の技術者の見習いなのだが……彼女の家族は一家全員が導力技術者で、ティータ君も家族の才能をしっかりと受け継いだ健気な性格をしている女の子でね……彼女のファミリーネームは”ラッセル”と言えば、彼女が誰の才能を受け継いでいるのかジョルジュ君やアリサ君ならわかるだろうね。」
「ええっ!?ラ、”ラッセル”って……!」
「まさか……シュミット博士と同じ”三高弟”の一人であり、『導力革命の父』と称されているアルバート・ラッセル博士のご家族なのですか?」
シェラザードは呆れた表情で溜息を吐き、苦笑しながら答えたオリヴァルト皇子の説明を聞いてある事に気づいたアリサは驚き、ジョルジュは信じられない表情で訊ねた。
「ああ。ティータ君はその
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