第34話
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を解析しても構わないでしょうか?その……技術者の端くれとして、あの”匠王”が創った武具を調べる事でZ組のみんなを含めた士官学院の生徒達、それに特務部隊の皆さんをサポートする為に必ず役に立つと思いますし……」
「ジョルジュ君……」
「”持ち主”であるアリサお姉さん達から許可を取れたら、ジョルジュお兄さんの好きにしたら?アリサお姉さん達に支給した事によってそれらの武具の所有権はアリサお姉さん達に移ったのだから、内戦が終結してもそれらの武具の返還を求める”権利”はレン達メンフィルにはない―――というか”支給品”を返せだなんて、常識的に考えてありえないでしょう?」
ジョルジュの嘆願と説明を聞いたトワが微笑んでいる中レンは興味なさげな様子で答え
「ええっ!?それじゃあ内戦が終結しても、これらの武具はメンフィル帝国に返還しなくていいんですか!?」
レンの説明を聞いて驚いたエリオットはレンに訊ねた。
「ええ。―――ああ、そうそう。先に言っておくけど、解析した所でジョルジュお兄さんは当然として、”ラインフォルトグループ”みたいな導力技術に長けている企業や技術者が調べても、ほとんどわからないと思うわよ。それらの武具にはそこの黒猫さんが言っていたように、”ゼムリア大陸では存在しない材料や技術”によって創られているのだからね。」
「参考にまで聞くけど、例えばどんな名前の材料が使われているのかしら?」
「そうねぇ………少なくても、支給した全ての武器に”オリハルコン”は使われていると聞いているわ。」
「ええっ!?い、異世界には”オリハルコン”まで存在しているのですか!?」
「?いいんちょやセリーヌはその”オリハルコン”って名前の材料を知っているの?」
「それに随分驚いているようだが………そんなに珍しい材料なのか?」
セリーヌの質問に答えたレンの説明を聞いて驚いている様子のエマが気になったフィーとガイウスは不思議そうな表情でエマを見つめた。
「……”オリハルコン”は伝承や文献等で出てくる架空の鉱石の一種でね……莫大な霊力を秘めていたり、神が与えた金属とか色々諸説はあるけど………オリハルコンは存在する鉱石の中では『最も硬い』という事がオリハルコンに関して全ての諸説に共通していると言われているわ。」
「『最も硬い鉱石』という事はダイヤモンド―――いや、”ゼムリアストーン”よりも硬い鉱石なのかい?」
セリーヌの説明を聞いてある事が気になったジョルジュは質問した。
「はい、恐らくは。セリーヌも言っていたように”オリハルコン”は『この世で最も硬い鉱石』ですから、その鉱石が材料としている使われているこれらの武器による攻撃でしたら”機甲兵”の”リアクティブアーマー”を易々と貫通する事もで
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