第33話
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情で呟いたフィーの言葉を聞いたラウラは心配そうな表情でフィーを見つめ、アルゼイド子爵は静かな表情で呟いた。
「ちなみにエリゼお姉さんはイリーナママの専属侍女長であるエクリア・フェミリンスお姉さんの愛弟子よ♪」
「エクリア・”フェミリンス”だと………?(そういや、エステル達の連れに”フェミリンス”って名前の異世界の女神がいるらしいが……何か関係があるのか?)」
「ハハ、よりにもよって、あのエクリアさんの愛弟子か。エクリアさんは”影の国”に巻き込まれたメンバーの中でも間違いなくトップクラスの実力の持ち主だったし、彼女の経歴を考えれば人を育てる事も専門だったろうだから、エリゼ君がそこまで強くなった事にも納得できる話だね。」
レンの答えを聞いてある事に気づいたトヴァルが考え込んでいる中、驚愕の事実を知ったオリヴァルト皇子は苦笑していた。
「オリヴァルト殿下はそのエクリアさんという人物の事を知っているのですか?」
「ああ。元はメンフィルに敵対していた大国の姫君にして将軍だった上色々と深い事情があって、リウイ陛下達とは因縁の間柄だったのだが……国がメンフィルに滅ぼされた後先程話に出て来た”神殺し”という存在に仕える事になって、更に私達が巻き込まれた”影の国事件”にも巻き込まれ、その時にリウイ陛下達と和解する出来事があって、”影の国事件”が解決した後”神殺し”の配慮によってリウイ陛下達の下に向かう事は知っていたのだが……まさかイリーナ皇妃の専属侍女長を務めていたとは、今初めて知ったよ。」
ガイウスの質問に対して答えたオリヴァルト皇子の話を聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「メンフィルと敵対してた国の姫君だった上将軍でもあったのに、どうしてリウイ陛下達と和解して、メンフィルに仕えているんだろうね……?」
「とてつもなく波瀾万丈な人生である事は間違いないでしょうね。」
「そうね……それに”神殺し”という凄まじい存在に仕えているのだから、恐らくその人は”人でありながら人の身を超えた存在”なのでしょうね……」
「というかその人の経歴が色々な意味で非常識で信じられないんだが……」
困惑の表情で呟いたジョルジュの疑問にセリーヌは疲れた表情で答え、エマは真剣な表情で考え込み、マキアスは疲れた表情で呟いた。
「うふふ、まあそう言う訳だから、メンフィル皇族専属の使用人達はメンフィル皇族にとっても大切な存在だから、”相応の待遇”―――例えば毎月のお給料もとんでもない高給にしてあげているのよ?」
「”とんでもない高給”って言っているけど、具体的には幾ら?」
「フィ、フィーちゃん。」
レンの話を聞いてある事を質問したフィーの質問内容を聞いたエマは冷や汗をかいた。
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