第21話『奪われた流星の丘アルサス〜忍び寄る魔王の時代』【アヴァン 】
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すのが異世界転生なのではと思っています。
その力に対して凱は「この身体は世界中の人達を助ける為に、神様がくれたものじゃないか」と答えます。
凱の父親である麗雄博士(凱をサイボーグ治療を施した本人)も、「本当なら、凱は2年前に死んどるはずだった。だが、こうしてサイボーグとして生きてくれとるだけで嬉しいんだ……だから、凱のやりたい事をやらせてあげたい。親として、それを見守るしかなかろう」――
じ〜〜ん(涙)と来ますよ。10年以上たった今でもこの言葉は……とても浸みます。人間とサイボーグ。概要の異なる世界に分かたれたとしても、親としては、異世界でも生きていてくれただけで、それが分かっただけで嬉しいと、言ってくれるのでしょうか?
別れは誰だって悲しいはず。その悲しさを繰り返さない為に、人は『異常』を『正常』に戻そうとするのです。
話を少し戻して、『チート』についてです。
チートとは、元々コンピューターに用いる言葉なのですが、本作では『別原作によって、本来とは異なる動作を行う原作』を意味します。
アリファールの竜技、メルティーオとか、クサナギとかなんて、本来は原作にない銀閃の技です。中世に比する時代の人間にとって、『断熱圧縮によるプラズマ』や『1兆度の融解熱を対象物へ瞬間伝導』させるなんて、それこそ英知の神髄が成せる――力の均衡を崩す不正行為に見えるかもしれません。
当然、『チート』の存在は『バグ』を生み出します。その結果、本来原作になかったテナルディエの秘蔵兵器『銃』が登場します。アリファールの姉妹剣エクスカリバーも誕生します。これら原作にない武器や武装は、チートを働くもの、若しくはチート自体を消そうと『介入禁止』や『アカウント抹消』という、ステータス違反をした、若しくはしている『登場人物退場』の力学を働かせています。こうして破損したシステムという名の世界は一度『RE:ゼロから始める』必要があるため――それが今回の話に出てきた『第二次アルサス奪還作戦』に繋がるのです。
長文失礼しました。次回も付き合っていただければ幸いです。
gomachan
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