ターン79 鉄砲水と表裏の皇帝
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壊獣ガダーラ 攻2700
KYOUTOUウォーターフロント(5)→(2)
「ほう、これがお前の手に入れた力か。サイバーダーク・インフェルノがある限り装備カードをもつサイバー・ダークは相手の効果対象にならず、効果破壊もされなかったのだが……まさか、耐性の上から攻めて来るとはな」
『油断するな、マスター。わかってるな?』
賞賛の声に応える余裕もなく、チャクチャルさんの警告が聞こえる。無論、何が言いたいのかはわかっている。手札にはアタッカーになるハンマー・シャークのカード、けれどもし僕が今のカイザーの立場だとしたら、ここで追加ダメージの誘惑に駆られての通常召喚は愚の骨頂だ。勿体ないけれど、このターンは下準備と割り切ろう。
「……バトル!ガダーラでラディアンに……」
「墓地の超電磁タートルを除外することで、効果発動。デュエル中1度だけ、バトルフェイズが強制的に終了される」
先ほどランページの効果で落としていた超電磁タートルにより、ガダーラの攻撃が強制的に止められる。
でも、これでいい。カイザーなら間違いなく壊獣のデメリット、壊獣はそれぞれのフィールドに1体ずつしか存在できない点を逆手にとって、ラディアンをこのターン生かすことで次に僕が新たな壊獣を手札に加えたとしてもカイザーのモンスターをリリースして除去、の流れを不可能にしてくるはずだと思った。だからこのターンはバトルを捨てて超電磁タートルの守りを引っぺがす、それができれば十分だ。そんな悠長なこと言ってられる相手じゃないのは百も承知だけど、だからといって墓地のカードに干渉できるカードなんてそもそもこのデッキには入っていない。
「ハンマー・シャークを守備表示で召喚。ターンエンド」
『それでいい。なかなか成長したな、マスター』
お褒めに預かりまして、だ。上から目線なのは気にくわないけど。
ハンマー・シャーク 守1500
「俺のターン。まずお前のカード、多次元壊獣ラディアンの効果を使わせてもらおう。壊獣カウンター2つをコストに、ラディアントークンを特殊召喚する」
KYOUTOUウォーターフロント(2)→(0)
ラディアントークン 攻2800
何度も僕のフィールドで発動してきたラディアンの効果が、今回ばかりは僕に対して牙をむく。しかもこれで、ウォーターフロントを破壊から守るカウンターがすべてなくなってしまった。
「さらにサイバー・ダーク・エッジを召喚。このカードもまた、召喚時にレベル3以下のドラゴン族1体を墓地から装備できる。サイバー・ダーク・カノンを装備!」
小柄な胴体とは明らかに不釣り合いな巨大な金属の翼を持つ、2体目のサイバー・ダーク。その全身からはキールの時と同じように無数のコードが伸び、またしても先ほどと同じよう
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