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とある3年4組の卑怯者
23 暴走
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あ!!)と心の中で叫んだ。
(山田君!余計な事言うなよ!)
 藤木は心の中で思った。
(もっと怒るわ!どうすればいいの?)
 リリィは慌てるしかなかった。
(山田のバカ!なんでそんなこと言うのさ!)
 まる子は心の中で山田に怒った。
(お前、空気読めよ!)
 はまじも心の中で山田を軽蔑する。
 当然、山田の空気を読まない発言は火に油を注ぐ事になった。
「な・・・、なんですってええええええええ!!??もう許さないわよおおおおおお!!!」
「み、みぎわさん、ズバリ、落ち着くといいでしょう!」
 丸尾が止めようとする。
「うるさいわね!貴方は引っ込んで頂戴!!」
 丸尾の制止空しくみぎわは怒鳴った。
「や、山田!お前が余計なこと言うのが悪いんだぞ!今すぐ謝っとけ!」
 はまじが慌てて山田に催促する。
「え〜、でも花輪クンはみぎわを気味悪く思っているじゃないか〜」
「何ですってえええええええええええ!?」
 みぎわはさらに昂ぶる。山田は流石にみぎわのものすごい鬼の形相で笑えなくなり、恐怖を感じた。
「ご、ごめんよお〜」
「謝ったってもう許さないわよ!」
 そしてみぎわは怒りの矛先をエミリーに向ける。
「フンッ!!アンタ、花輪クンは私のものよ!!そんな馴れ馴れしく触らないで頂戴!!フンッ!!」
 しかし、エミリーはみぎわの言っていることが通じない。花輪に通訳を求める。
「カ、カズヒコ、何て言ってるの?」
「え、えーと、それは・・・」
 花輪もみぎわの言葉を通訳する気にはなれなかった。理由はみぎわと将来結婚すると思われてしまうからである。花輪にはは猛烈にアタックしてくるみぎわは苦手なタイプであるため、そんな女性と結婚など考えたくもない。みぎわが婚約者(フィアンセ)なんて誤解をエミリーにされたくなかった。
「花輪クンから離れてって言ってんの!」
 みぎわはエミリーに詰め寄る。エミリーは慌ててみぎわから離れた。そして・・・。
「みぎわさん、やめて!」
 リリィが止めようとして、みぎわの前に立ちふさがった。
「何よ!邪魔しないでよ!」
「エミリーが怖がっているじゃない!可哀想よ!」
「うるさいわよ!」
 そんな時、リリィが必死でエミリーを守っていることに藤木はあることを感じた。
(リリィはエミリーを守ろうとしている・・・。そうか、友達になったからなんだ。だから自分から必死で守ろうとしてる・・・。なのに、僕は誰かが止めてくれればいいのにと人任せだ・・・。誰かが動かないとこの場を収めることはできないんだ・・・!)
 藤木は母親から言われたことを思い出した。
《卑怯と言われるようなことをするんじゃないよ》
(母さんからそう言われたのに僕は早速卑怯なことをしようとしてる・・・。母さんとの約束を守るためにも僕
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