第十幕その六
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「いつも一緒にいて楽しくやってるよ」
「へえ、そうなんですね」
「同じ海の種族同士で、ですか」
「仲良くしているんですか」
「そうだよ、とてもね」
実際にというのです。
「他の海の種族とも仲がいいけれど彼等は特にだよ」
「同じお魚だからですか?」
「お魚と人が合わさった姿だから」
「だからですか」
「そうだよ、海の種族も多いけれどね」
オズの国にはです。
「彼等は特に仲がいいね」
「オズの国は海も平和で仲がいいけれど」
ジャックも五人にお話してきます。
「あの人達は本当にいつもだよ」
「仲がいい」
「そうなのね」
「そうだよ、今も一緒かな」
これから人魚の国に行きますがそこでもというのです。
「あの人達は」
「そうかも知れないわね」
ジュリアはジャックの言葉を聞いてこう返しました。
「本当に仲がいい人達だから」
「そうだよね」
「ええ、若し一緒だったら」
「その時は魚人の人達ともだね」
「仲良く遊びましょう」
「そうしようね」
「ただ、いつもはドロシー王女達がいってるから」
ここでくすりと笑って言うジュリアでした。
「私がお邪魔したらね」
「驚くかな、皆」
「誰?とか言われるかしら」
「あっ、それはないよ」
ジュリアのlくすりとした言葉にです、ジャックは笑って返しました。
「ジュリアも有名人だから」
「オズの国で」
「うん、エメラルドの都の侍女さんとしてね」
「有名なのね、私も」
「だからね」
人魚の国に行ってもです。
「皆ジュリアを知ってるよ」
「だといいけれど」
「僕達はもう何度も行ってるし」
ジャック達はそうだというのです。
「お互いに顔見知りだしね」
「大丈夫ね」
「うん、よく考えたらジュリアも人魚の国に行ったことがあるから」
「あちらも私の顔も知ってるわね」
「そうだよ、安心していいよ」
「そのことについては」
「充分にね、それじゃあね」
ジャックはジュリアの横に泳いで来て言ってきました。
「人魚の国に行こうね」
「そうしましょう」
にこりと笑ってです、ジュリアは皆を人魚の国に案内しました。それはもうそこに行ったことがある人の動きでした。
そして人魚の国に着くとです、海の底に珊瑚や海草に囲まれて海の底の岩を細工して造られて貝殻や珊瑚、真珠で飾られたお家が並んでいる国がありました。
その国の珊瑚で奇麗に造られた正門のところに来てです、ジュリアは五人にお話しました。
「ここが人魚の国よ」
「そうなんですね」
「この国が人魚の国なんですね」
「遂に来たんですね」
「そうよ、じゃあ今からお邪魔しましょう」
にこりと笑ってです、ジュリアは五人にこうも言いました。
「そうしましょう」
「わかりまし
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