暁 〜小説投稿サイト〜
オズのジュリア=ジャム
第十幕その五
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「皆にね」
「それじゃあね」
「準備体操の後でね」
「海に入りましょう」
 人魚の国があるそこにというのです。
「それからね」
「じゃあね」
 こうお話してでした、皆で準備体操をしてです。海に入りました。勿論キャンデーも忘れません。
 キャンデーを舐めつつ海の中に潜りますと。
「あっ、何ともないや」
「普通に海の中でも息が出来るね」
「それに海の中なのに普通にものが見えるし」
「音も聞こえるわ」
「泳ぐのも楽ね」
「このキャンデーは魔法使いさんが作った魔法のキャンデーなの」
 ジュリアが驚く五人にお話します。
「それで舐めると海の中でも普通に動けたりする様になるの」
「見えて聞こえて」
「それで動くことも出来るんですね」
「普通のお水の中にいる時と違って」
「楽に動けるんですね」
「陸地にいるみたいに」
「そうよ、凄いキャンデーでしょ」
 五人ににこりとしてお話します。
「このキャンデーは」
「はい、本当に」 
 驚きを隠せないお顔で、です。神宝が答えました。
「素晴らしい魔法ですね」
「このキャンデーもね」
「本当にそう思います」
「そしてこのキャンデーを舐めながらね」
「人魚の国に行くんですね」
「そうよ」 
 そうするというのです。
「これからね」
「わかりました、それじゃあ」
「案内するわね」
「海の中でもですね」
「そうよ、行きましょう」
「それじゃあ」
「うわ、珊瑚がとても奇麗だよ」
 ジョージは海の中に見える赤い珊瑚達を見て目を輝かせました。
「海の宝石だね」
「それに海面からカイギュウさん達が前足を振って行ってらっしゃいってしてくれているよ」
 カルロスは自分達が入った方にまだいるステラーカイギュウ達を見ています。
「オオウミガラス達もね」
「お魚も沢山いるし」
 ナターシャは海の中にいる沢山の彼等を見ています、本当に色々な種類のお魚がいて楽しく泳いでいます。
「賑やかな海ね」
「ええ、海の底には蛸やイソギンチャクもいて」
 恵梨香はそちらを見ています。
「賑やかよね」
「これがオズの海なんだ」
 モジャボロが海の中を見回してはしゃいでいる五人に言ってきました。
「奇麗で賑やかだね」
「はい、本当に」
「素晴らしい海ですね」
「自然が豊かで色々な生きものや種族がいて」
 それでというのです。
「賑やかな海なんだ」
「人魚もいるしね」
 かかしは今から行く国の人達のことをお話しました。
「それに魚人の人達もいるんだよ」
「あれっ、人魚じゃなくてですか」
「魚人って人達もいるんですか」
「そうなんですね」
「そうだよ、人魚は身体の下がお魚だけれどね」
 それがというのです。
「魚人は頭がお魚で身体中に鱗が生えてい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ