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NARUTO日向ネジ短篇
【その微笑みが意味するのは】
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この先オレが守って行きたい。ヒナタ……オレはネジを守れなかった。仲間は殺させねぇと言っといて、死なせちまった。だからこそ、ヒナタを守らせてくれ。あの時……オレはネジからヒナタを託されたと思ってる。ネジがオレと一緒に守ってくれたヒナタを、今度はオレが守ってくから」

 真摯な眼差しと共に紡いでくれたその言葉は、素直に嬉しかった。けれど私は───

「ありがとう、ナルト君。……でも私は、日向を変えて行く努力をしていきたい。私は日向の跡目ではないけれど……命懸けで守ってくれたネジ兄さんに報いたいの。宗家と分家の垣根を取り払って、呪印制度が無くても日向の家族を守って行けるように」

 そう……今の私のままじゃダメだから。ネジ兄さんに、ちゃんと認めてもらえたと私自身が思えるまでは───

「そうか……ヒナタなら、きっと出来るってばよ。オレが火影になって、日向を変えてやるってネジに言ってた手前、何だけどよ……オレが火影になる前に、日向は変われそうだな」

 ナルト君はそう言って、眩しい笑顔を見せてくれた。

……私はまだ、そんなナルト君の隣に居る資格はない。

無限月読で見た家族のようには、まだまだなれそうにない。

でももし、それが許される時が来たら、ネジ兄さんの想いと共に生きていきたいと心から想える。

ナルト君、ネジ兄さん、時間は掛かるだろうけれど見守っていて下さい。

いつか私が自信を持って、この命を大切な人と繋げていけるように───

ネジ兄さんの想いを、未来へ繋いでいけるように。



《終》



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