Epilogue ーナミの決意ー
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一隻の小舟が大海を進む。
ウソップとジョニーが必死にオールを漕ぎ、アーロンパークへと向かう。
彼らは現在ルフィ達より一足早くココヤシ村に向かっていた。
ゾロは鷹の目に受けた傷の影響で満身創痍の状態であったが
「じゃあ、ナミはそのアーロンと何かしらの関係を持っているってことか?」
ウソップがジョニーに疑問の声を上げる。
「ええ、恐らく……。今思えばナミの姉貴はアーロンの手配書を特に気にしているように見えました。そして、今回のメリー号を持ち逃げした件がアーロンの件と何の関係もないとは思えません」
ジョニーは重苦しそうにナミのことを語る。
自分とヨサクがもっとしっかりしていればメリー号が奪われることはなかったのだ。
後悔しているのだろう。
「あの女やっぱり猫をかぶっていやがったか」
ゾロが気に食わないとばかりに呟く。
そんな彼らの前についにアーロンパークが現れる。
この島の支配の象徴のように天高くそびえ立っていた。
「あ、あれがアーロンパーク……」
ウソップは既にアーロンパークの迫力に圧倒され、冷や汗を流している。
ジョニーもウソップと同じく冷や汗を流し、足が震えている。
「あそこに本当にナミの姉貴がいるんすか?」
弱腰ながらもジョニー―はナミのことを探すべく、周囲を見渡す。
今にも魚人が現れるのではないかとビクビクしていたが
「おい、ちょっと待て……。そのアーロンパークだが、既にボロボロじゃねえか?」
今気づいたとばかりにウソップがゾロとジョニーに語り掛ける。
彼の言う通りアーロンパークは今にも崩れ落ちそうなほどボロボロの状態であった。
アーロンパークは所々穴が空き、地面は抉れ、周囲には多くの魚人が倒れており、ただならぬ様子だ。
「おい、宙に誰か浮いてるぞ」
「やだなー、ゾロ君。人が宙に浮くわけ……」
冗談キツイゼ、とばかりにウソップがゾロの背中を叩き、宙を見上げた。
余りの重傷に幻覚を見たゾロの戯言だと一蹴したウソップの目が点になる。
「あ、あれも魚人すかね?」
「トビウオの魚人だったり……?」
「冗談言ってる場合じゃねェだろ。あと、ウソップ、後でお前は殺す」
興奮の余り背中を力の限り叩かれたゾロは咳き込みながらウソップを睨み付ける。
「やだなぁー、ゾロ君。ちょっとしたジョークだよ、ジョーク……!?」
「「……!?」」
次の瞬間、アーロンパークは轟音と共に吹き飛び、途方も無い衝撃波が周囲に波及した。
ゾロ達の小舟も当然ひっくり返り、ウソップは後方に大きく吹き飛ばされる。
アーロンパークの大地が抉られ、?き出しの大地が現れていく。
暗雲が消え、輝か
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