アーロンパーク
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を使っている様子も見受けられない。
つまり自分は素の能力で目の前の人間に劣っていることになる。
その事実が自分の魚人としてのプライドを傷つけ、考えるよりも先に体を動かしていた。
「舐めるな!!究極正拳"千枚瓦正拳"!!!」
先程と全く同じ技である正拳
渾身の威力を込めて放った正拳は先程の正拳の威力を凌駕した。
しかし、依然としてアキトに届くことはない。
渾身の力を込めて放った正拳はまたしてもモームの時と同じようにアキトの眼前で止められた。
まるでアキトの周囲に不可視の壁が存在しているかのようだ。
「─」
アキトは構えを取らずにただ見ているだけである。
皮肉にも全力で放った正拳が止められたことにより拳が無残にも破壊され、魚人は痛みで体勢を崩されることになる。
魚人は何が起きているのか理解できなかった。
「潰れろ」
アキトは相手に休む暇を与えない。
続けて不可視の衝撃波を魚人に向けて加減することなく放つ。
体勢を崩された魚人に避ける余力などあるはずもなく、アキトが放った衝撃波が無防備な魚人の体に直撃した。
途端、魚人の身体に走る激痛
動作無くして放った威力とは思えないほどの衝撃波が魚人を地面へと叩き付ける。
地面にはクレーターができあがり、魚人の意識を暗転させ、地面一面に血のカーペットが広がった。
「"水鉄砲"!!」
最後の幹部の魚人による攻撃
銃弾にも匹敵する水が散弾銃のように発射された。
どうやら近接戦では不利と考えたうえでの遠距離攻撃らしい。
しかし、アキトは動じることなく、その場からその魚人へと突貫する。
水の散弾銃はアキトの身体に届く前に霧散し、ただの水へと成り果てた。
アキトは驚愕に大きく目を見開く魚人にラリアットを直撃させ、アーロンパークの城壁へと叩き付ける。
巨大なクレーターが出来上がり、アキトはその魚人の頭部を鷲掴み、強く押し付ける。
意識が朦朧とし、血だらけの状態と化した魚人の顔面を掴み、タコの魚人と同じく大海へと投げ飛ばし、衝撃波で遠方の彼方へと吹き飛ばす。
満身創痍のその魚人は大海に沈み、二度と浮き上がってこなかった。
これで魚人の残党はアーロンただ一人
▽▲▽▲
目の前に倒れるはアーロンを除く幹部を含めた魚人達
全員がアキトの手によって瞬殺された者達だ。
アキトとアーロン達との戦いが始まってから数分
終始、戦いはアキトの有利に運び、誰もアキトに手も足もでない。
これで実質残るはアーロンただ一人
村人達は今なおアーロンに対して悠然と佇むアキトの背を呆然と見つめて
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