この世界で生きる
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島を拠点として活動するらしい。
この折角の好機に便乗し、自身の修行に付き合って欲しい旨を伝えると、心良く了承してくれた。
それ以上に話し相手に出会えたことが純粋に嬉しかった。
◇
シャンクスに頼み込み、修行を開始して1年
惨敗、相手にすらならなかった。
攻撃は当たらない。
能力は断ち切られる。
身体能力、戦闘経験、全てが別次元であった。
シャンクスの身体能力が高過ぎる。
反射速度、見切りの早さ、咄嗟の時の対応能力、全ての戦闘力が別次元だ。
疲労困憊の状態で地面に転がり、空を仰ぐ。
井の中の蛙、それを実感した。
自身の能力の更なる可能性を模索し、貪欲なまでに力を求める必要性を感じた。
修行2年目
またしても惨敗
だがシャンクスの攻撃に反応することが出来るようになった。
対処することは未だに出来ないが
能力の発動時間も延び、戦闘のノウハウを掴むことに成功した。
修行3年目
何とかシャンクスの相手がつとまるようになってきた。
能力込みの話ではあるが
しかし、自分にとっては大きな進歩である。
だが、自分が対処出来るようになったことがシャンクスは嬉しかったのか、本領を発揮してきた。
「覇気」と呼ばれる不思議な力を用い、自身の能力を完全に無視してきた。
五臓六腑に染み渡る痛みを感じ、即座に意識は暗転する。
悪魔の実の能力の特異な力というアドバンテージを完全に無視する力に触れ、新たな自身の可能性を感じた。
まだまだ自分は強くなれることを確信し、修行に明け暮れる日々を過ごした。
こうしてシャンクスとの長いようで短く感じられる修行は瞬く間に終わりの刻を迎えた。
▽▲▽▲
天気は良好
空には一切の雲が存在せず、太陽の光が爛々と照り付ける。
「これまで大変お世話になりました、師匠」
アキトは感謝の意を伝えるべく、シャンクスに頭を下げる。
これは一種の礼儀であり、別れの意志を込めたものだ。
「気にするな。こっちもお前の住んでいた島使わせてもらったんだからよ。あと、師匠はむず痒いから普通にシャンクスで良い。敬語も止めてくれ」
らしくねぇぞ、と朗らかに笑い、シャンクスは此方を見据える。
「分かった、シャンクス」
「この3年でお前さんずいぶん強くなったな。師匠として鼻が高いってもんだ」
シャンクスはどこか得意気な表情だ。
「これから俺は世界を見て回るつもりだ。シャンクスはこの島を出るつもりなんだろ?」
本当にここまで強くなれたのはシャンクスのお陰だ。
戦闘ド素人の
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