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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
序章
目醒め
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増え、髪も抜け落ちているかもしれない。
 非常に心配だ。

 水面を見下ろせば随分と幼い少年が映っていた。
 一体誰であろうか。

「─」

 右手を動かし頬に触れば、水面の少年も同じように頬を触れる。
 左手を動かせば左手を
 首を傾げれば同じように首を傾げる。

 どうやらこれが現在の自分の姿のようだ。

 顔立ちは以前よりも端正に、身体は何故か若返っている。
 これは一体どういう現象なのだろうか。

 しかし、結局、詮無きことに変わりはない。
 孤島に放り出された時点で、自分は考えることを止めていた。



 身体を清めた後は廃虚内を探索することにした。
 だが、やはり価値ある物は見つからず、その場で嘆息せざるを得ない。

 事態が好転することはなく、落ち込む自身の横目に新聞を見付けた。
 昨夜、横になったベッドの下にて隠れている。

「─」

 どうやらかなり昔に発行された新聞のようだ。
 今にも崩れ落ちそうなほどボロボロの状態だ。

 使用言語は英語
 異国の言語にて記事が記され、記事を彩っている。
 この孤島は英語圏の大陸の傍に位置する島なのだろうか。

 更に新聞を読み進めていくと一際目を引く欄を発見した。
 大層に、記事を埋め尽くすかの様に大きく描かれている。

 記事名は「海軍・海賊王捕縛、海賊王G(ゴールド)・ロジャー処刑」というものであった。

「─」










海賊王G(ゴールド)・ロジャー?G(ゴールド)・ロジャー……

あれ、この世界ワンピースじゃね?平和な国で過ごしてきた自分が生きていくのは不可能じゃね?

 絶海の孤島にて一人の男が絶望に暮れた。
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