序章
目醒め
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
増え、髪も抜け落ちているかもしれない。
非常に心配だ。
水面を見下ろせば随分と幼い少年が映っていた。
一体誰であろうか。
「─」
右手を動かし頬に触れば、水面の少年も同じように頬を触れる。
左手を動かせば左手を
首を傾げれば同じように首を傾げる。
どうやらこれが現在の自分の姿のようだ。
顔立ちは以前よりも端正に、身体は何故か若返っている。
これは一体どういう現象なのだろうか。
しかし、結局、詮無きことに変わりはない。
孤島に放り出された時点で、自分は考えることを止めていた。
身体を清めた後は廃虚内を探索することにした。
だが、やはり価値ある物は見つからず、その場で嘆息せざるを得ない。
事態が好転することはなく、落ち込む自身の横目に新聞を見付けた。
昨夜、横になったベッドの下にて隠れている。
「─」
どうやらかなり昔に発行された新聞のようだ。
今にも崩れ落ちそうなほどボロボロの状態だ。
使用言語は英語
異国の言語にて記事が記され、記事を彩っている。
この孤島は英語圏の大陸の傍に位置する島なのだろうか。
更に新聞を読み進めていくと一際目を引く欄を発見した。
大層に、記事を埋め尽くすかの様に大きく描かれている。
記事名は「海軍・海賊王捕縛、海賊王G・ロジャー処刑」というものであった。
「─」
海賊王G・ロジャー?G・ロジャー……
あれ、この世界ワンピースじゃね?平和な国で過ごしてきた自分が生きていくのは不可能じゃね?
絶海の孤島にて一人の男が絶望に暮れた。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ