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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
第三章 過去そして未来
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お子さんが外に出てますよ1。」
大人2「本当ですね。まったく、汚い菌をこっちに移さないで欲しいね、魔女の子が・・・。」
大人1「本当ですよねぇ〜。」
幼シレーナ「・・・うっ・・・。」
『タタタタタタッ』
悪ガキ「あっ、家女が逃げたぞ!!ははっ、そのまま森の化け物に食われちまえ!!」
す……ごく……つら……い……けど……でも……私……には……お……父……さん……と……お……母……さん……が……いて……くれ……る……から……大……丈夫……って……その……時……の……私……は……思……い……こん……で……いた……のに……あれ……から……たった……3年……で……すべて……が……壊……れて……しまう……の……に…………
【今】
シレーナが過去を話してる最中でも、シレーナの体は『ピシッピシッ』と音を立てながら皮膚が切れていく。シレーナの心が今まさに壊れ始めているのだろう。シレーナは、そんな痛みをこらえながらまだ過去のことを話し続ける…………
シレーナの過去
(
喧嘩
)
シレーナ「あれ……から……3年後……私……が……10歳……に……なった……頃……から……家族……の……絆……が……脆く……も……崩れ……よう……と……して……いた…………
父「なぁ、シレーナにはやっぱり友達を作らせてあげたほうがいい。でも、この村じゃ友達は作れないだろうし、だから村を出よう!」
母「何言ってるの?!友達なんて人必要無いわよ!!人なんて、いつかは裏切るんだら友達なんていらないわ!!あの子は、勉強だけしてればいいのよ!!」
父「どうしたんだ?最近のお前はなんか変だそ?勉強、勉強って・・・昔は村のみんなと、仲良くしたいって言ってたじゃないか?!」
母「そんなの昔の話よ!!人は絶対裏切る・・・貴方だって本当は、もう私を裏切ってるんじゃないの?!」
父「何を言ってる。そんなわけないだろう?」
母「ウソ嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘・・・!!」
父「おい、落ち着け!!」
過去
(
捨てられた
)
お……父……さん……と……お……母……さん……は……私……の……こと……で……毎晩……毎晩……ケンカ……して……た……ある……日……お……母……さん……と……デパート……の……屋上……に……ある……遊園地……に……遊び……に……行って……ジュース……を……飲ん……でる……とき……お……母……さん……が…………
母「ねぇ、シレーナ。」
幼いシレーナ「なに?お母さん?」
母「もし、お父さんとお母さんが別々に暮らすことになったら、シレーナはどっちと暮らしたい?」
幼シレーナ「・・・・・・」
私……は……今……の……お……母……さん……は……大……嫌い……だった……から…………
幼シレーナ「・・・
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