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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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、ねぇリフルっち。タンポポとシクラメンの花言葉って知ってる〜?」
まったくといっていいほど緊張感がないこの人は、また花をちぎってきて嬉しそうに何かを作っていた。
リフル「はぁ〜、レンリまた花ちぎって・・・。ねぇ、レンリそんなことしたら、お花がかわいそうだよ?」
リフルは、レンリに分かりやすいように言った。だがレンリは、笑顔のまんま
レンリ「きれいな物を見たら壊したくならない?温かい家庭とか幸せのカップルとか宝石とかお花とか自分とか・・・・・・ズタズタに壊したくならない?」
と聞いてきた。リフルは別にそんな感情はないので
リフル「私は、そう思わないよ。みんなの幸せが、私の幸せでもあるんだし。」
とリフルは言った。私今、いいこと言ったかも♪とちょっと浮かれている(笑
レンリ「そうなんだ・・・。私は嫌だな、私が幸せじゃないのに人の幸せを見るなんて。だから、人の幸せ見るくらいなら、壊したほうがいいよ。」
とレンリは、笑顔のまんまで言った。レンリって、可哀そうな子だな・・・とリフルは思った。
レンリ「ねぇ、リフルっちに聞きたいことがあるんだけど。」
リフル「なに?私で、よかったら聞くよ?」
レンリがあまりにも悲しそうな表情をして言うので、リフルは同情して優しく聞き返した。
レンリ「リフルっちは今、自分に定められた運命のせいで大切な人を失いかけています。」
「大切な人」と聞いて、リフルは大佐やホーエンハイムのことが浮かんできた。
レンリ「でも、ひつだけ大切な人を失わなくてすむ方法があります。それは、今一緒にいる仲間を裏切り、その大切な人と
修羅
(
しゅら
)
の道を進むことです。リフルっちならどうする?」
レンリ「・・・・・・リフルっちならどうする?」
レンリにそう聞かれたリフルは
リフル「私、どっちも失いたくない・・・絶対、無くさない方法を探したい!」
とリフル強い気持ちを込めて行った。
レンリ「ふ〜ん、つまんないね。そんな方法、どこにもないのに・・・。」
レンリはつまんなそうな顔をして言った。
リフル「そんなこと無い、きっとどこかにあるよ!そお言うレンリは、どうなの・・・?」
リフルは、レンリに聞いてみた。
レンリ「私?私はねぇ〜、全部ぶっ壊しちゃうな♪」
リフル「全部・・・?」
レンリ「そう、だって誰かの手で失うくらいなら自分で壊したほうがいいよ。大切な人も・・・仲間も・・・世界も・・・自分も・・・。」
「自分も・・・。」と言った時一瞬だけレンリの右目が赤くなったような気がした。
レンリ「はい、できた!これ、リフルっちにあげるよ♪」
レンリは突然そお言うと、白いシクラメンと黄色いタンポポで作った花冠をくれた。
リフル「わぁ!ありがとう、レンリ。レンリって、少しはいいところがあるんだね♪」
レンリ「少
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