Knight's & Magic & Carrier 1
[5/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
搭載できたんだよ。側面にも一応搭載して倒れても起き上がれるようにしてある。あと、レバーが多いのはチェンゲのゲッターみたいで好きなんだよな。とりあえず法撃はあとで、走破性の確認からだ」
計器類を最終確認してからガンタンクをゆっくりと走らせる。このためにテレスターレに地面を掘り返させたり、水をまいてぬかるみを作らせたり、掘り返した土で山を作らせた。そしてそれらをガンタンクは容易に走破する。ただし、コックピットは酷い揺れに襲われてだが。
「サスペンションの強化がいるな」
「酷い揺れですものね」
オレ達は問題ないが、他のものは乗せられないだろう。
「法撃に入る。停止射撃からだ」
「了解。では主砲から試しましょう」
「シートの後ろにスコープがある。それで調整しろ」
「……届かないです」
「すまん。オレのサイズで作ってたからな。ちょっと待てよ」
ベルトを外してエルのシートの後ろからスコープを引っ張り出す。
「まんまガンダムですね」
「分かりやすくていいだろう?地味に照準の補正がめんどくさかったけどな!!あと、こいつ」
エルが標的に照準を合わせようとするとあの独特の音がコックピット内に鳴り響く。
「トール、照準が二重円で、しかも左右から中央に寄っていくんですけど」
「その認識機能を作るのに苦労した。ロックオン機能と効果音を合わせるとスナイドルの新造より苦労した」
「やりたい気持は良くわかります。ただ、受け入れられないでしょうね」
「テレスターレの照準でさえ受け入れにくそうだったからな。まあ、こいつはお遊びだ。遊びだからこそ本気になれだ。とりあえず撃ってくれ。右のレバーで右側、左のレバーで左側の砲身制御だ。上のトリガーでカルバリン、下のトリガーでスナイドルだ」
「了解。撃ちますよ」
エルがカルバリンのトリガーを引き、標的に命中する。
「続けて撃ち尽くすまで連射」
次々とカルバリンが発射され、魔力がどんどん減っていく。それでもテレスターレやカルダトアとは比べ物にならない数を放つ。魔力切れになった所でスイッチを操作する。
「キャタピラ用から半分射撃用に回すから、それでスナイドルを試してくれ」
停止射撃中にチャージが済み、満タンの魔力を射撃用の綱型筋肉結晶に半分回す。
「完全に分けてるんですか?」
「共有だと調子に乗ってバカスカ打って動けなくなったらタンクはただ狩られるだけの存在だぞ。余裕があるとは言え、移動が優先だ。よし、充填完了だ。スナイドルでの射撃を頼む」
「了解です」
再びエルがトリガーを引き、両腕からカルバリンの炎よりも小さな炎が断続的に次々と打ち出される。1分で30発ってところか。魔力の消費量は、だいぶ燃費が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ