Knight's & Magic & Carrier 1
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せた。だが、落ち着くと腹が盛大に鳴り響く。
「腹が減ったな。飯を食いに行くか。どうだエル、奢ってやるぞ」
「いえ、今日は帰ります。そう言えば無断外泊してしまいましたね」
「まあ、なんかあればオレも一緒に怒られてやるよ。オレが原因だしな」
「トール、何をしているのですか?」
「エルか?テレスターレの方でのオレの仕事は終わったからな。オレの研究の方をやっているんだよ」
スクラップになっているパーツから使えそうなものをリストアップしていく。まあ、使える部分はテレスターレの方に回されているが、オレが作るのは幻晶騎士ではないからな。
「とりあえずは戦車を作るか。キャタピラ周りの技術をあげないとな」
「ホバータイプが作れればいいんですが」
「燃費が悪すぎるな。魔力転換炉が2基余ってるな。連結実験も行うか。借りるぞ」
「あとでデータをバックしてくれるならいいですよ」
「当然だな。おっ、魔導兵装も余ってるじゃねえか。新造するのが面倒だからこいつも貰いっと」
色々とパーツを回収して次々と搭載し、途中で最初のプランと別の形が浮かび上がり、悪ノリをしてしまった結果
「あの、トール。戦車を作っていたはずでは?」
「上半身がまるまる余ってたからな。ガンタンク、異界に立つ」
オレ達の目の前にオリジナルとの差異はあるものの、ガンタンクと呼べるものが鎮座している。両肩に180mmの代わりに標準装備のカルバリンを装備し、両腕は備え付けのポップミサイルの代わりに新造した低威力で連射が可能なスナイドルが備え付けられている事以外は見た目は完全にガンタンクだ。中身は完全に別物だけどな。
「さてと、とりあえず試乗だな」
「あっ、ずるいですよトール、自分だけ!!」
「残念だったなエル、こいつ二人乗りなんだ」
「……他に乗る人は?」
「いないから手伝え。運転はオレがするから火器管制は任せた」
そう言ってやるとエルは満面の笑顔を見せる。オレも似たような顔をしているだろう。二人して操縦席に乗り込みベルトで身体を固定する。
「随分とレバーが多いですね」
「まあな。魔導演算機は人形を動かすことに特化しているからな。ガンタンクを動かすプログラムがないから大量のレバーで操作する羽目になった。出来るだけ重機みたいに使えるようにしてあるからエルは何となく分かるだろう?右側で右キャタピラ、左側で左キャタピラ、正面にその他もろもろ、フットペダルでガンタンクの底に仕込んだマギスラスタジェットでちょっとだけ飛べる」
「あっ、ずるい!!僕だってテレスターレにつもうとして諦めたのに」
「タンク型のお陰で体を支える肉体強化のスクリプトを減らせたおかげで
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