Knight's & Magic & Carrier 1
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「当然です!!」
「モルテン団長、一機なら速度を落とさずに乗せて運べます!!」
「私が向かおう!!」
ガンタンクの作成の時から手伝ってもらっていた整備班の生徒からコックピットを譲ってもらい反転する。
「ダーヴィド、道なりで合ってるな?」
「そうだ!!多少パーツが散乱しているはずだ!!」
「モルテン団長、結構粗めに飛ばします!!舌を噛まないように注意してくださいね!!」
ハイマウォートが強襲型の上に馬に乗るようにまたがり、エルがモートルビートに乗り込んで主砲のカルバリンに腕を引っ掛けて固定するのを確認した所で全力で走らせる。ガンタンクを超える速度で強襲型が走る。あいつは自分が扱える程度でしか速度を出していなかったのか魔力は十分貯蔵されている。戦闘を考えずに追いつくことを優先する。そんな中、今回の一件に関しての考察を行う。
まず、国内にスパイが他にもいるのは確定だ。幻晶騎士も持ち込まれているはずだ。最初のカルダトア2機を大きな損傷を与えずに奪っているのだから奇襲用の機体なのだろう。エーテルの吸気口から一息に貫かれれば、損傷少なく騎操士を殺せる。
新型機の情報は、学園の教師と生徒からだろうな。草と呼ばれる現地に長年居着いて新たに来るスパイたちを容易に受け入れやすくするタイプの仕事をこなすスパイだ。公爵に報告する必要があるな。
テレスターレは最悪奪われても良い。新技術の設計図を西側にばら撒けば優位性はなくなる。決めるのは王だがな。設計図はガンガン引かないとな。
結局、テレスターレは5機中1機を奪われ、中破が2機、大破を通り越して破棄が2機という結果に終わった。奪われた1機は呪餌によっておびき寄せられた魔獣を盾に闘争した。呪餌の使用によって他国の介入であることが確定した。今後のことを告げられるために王城まで関係者全員が集められた。
先行試作量産機ですらないテレスターレの先行量産機の開発は国機研に丸投げしようとするので拳骨で止めた。
「何をするんですか、トール!!」
「面倒な調整だからって全部を投げるんじゃない!!」
その言葉に大臣や公爵達が首を縦に振っているが、学園の皆はまた何かをやらかすつもりだろうと見てくる。正解だ。
「研究資料はバックしてもらわないとタダ働きだろうが!!」
「そうでした」
「「「違うだろ!!」」」
大臣や公爵達からツッコミが入るが、それを待っていた。
「なるほど。立場や爵位を持たない学生はタダ働きで成果を全部出せと。なるほどなるほど。そんなのが大臣職や公爵についてるとはこの国の未来も暗いですね。ちょっと亡命の準備でも始めたほうが良いかもしれんぞ、エル」
「まっ、待て!!なぜ
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