Knight's & Magic & Carrier 1
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テレスターレは3機、奪われたのは5機だから2機足りない。とっくに追撃圏外だろう。正確な方向と魔力さえあれば追いつけるだろうが、両方ともないからな。踏み潰したテレスターレが動き出そうとしているのでテレスターレの上を往復して念入りに破壊しておく。完全に壊れた所でそのままバックして門の前にまで移動する。そのままスパイ共のカルダトアが破壊するのを観戦する。
「そこだ!!ああ、振り方がなってないって」
「ああ、駄目です。それはフェイントで、もう!!」
「ハイマウォートに正面からなんて、言わんこっちゃない」
どうせ負けるのが分かっているが、ここまでスパイ共が弱いとは思ってもみなかった。折角得ると二人で応援してたのに、あっという間に全機が破壊されてしまった。そして、ハイマウォートがこちらにやってきて駐機体勢を取ったので外に出てくるのだろう。こちらもコックピットから外に出る。
「団長のモルテン・フレドホルムだ。これから奪取された新型機の追撃に移る。出来れば協力してもらいたいのだが」
「万全の状態なら逃げた方向が分かれば確実に追いつけますが、難しいでしょう。諦めて更に強力な新型機の開発をするほうが早いでしょう」
「あれ以上の新型機だと!?」
「カルダトアをベースにするだけで2割は強くなるでしょうし、調整でもう1割ぐらいは普通に強くなるでしょうね。そこからハイマウォートみたいにカスタムタイプを作れば十分でしょう。それに慣れてきたら更に機能を追加した機体を、このガンタンクみたいに完全に別種の物だってペーパープランは存在してますからね」
「ならば何故作らない」
「予算の都合上としか言いようがないですね。学生ですから」
予算があればなぁ。殆どを魔力転換炉につぎ込んじゃうだろうけど傑作機を作るんだが。
「そうか。では、我々は、なんだアレは?」
団長が何かを見つけたのか遠くを見ている。オレたちもガンタンクの頭に登ってみると、強襲型ガンタンクが荷台を牽いて走ってくる。おかしいな、予定ではまだ時間がかかると思っていたのだが。それに幻晶騎士を護衛に付けずにここまでやってくるなんて、一体何事だ?
「お〜い、テレスターレに襲われたんだがこっちも襲われてるみたいだし、一体どうなってやがる!!」
側までやってきた強襲型の荷台からダーヴィドが叫んできたことで自体を把握した。
「ダーヴィド、何を持ってきた!!」
「はっ?ガンタンクの資材と、頼まれてた資料とかお前さんの試作品だが。あと、エルネスティのモートルビートで、そうだ!!ガキ共がテレスターレを追って行きやがったんだ!!エドガーとディーの野郎も戦ってる!!」
「無茶をする!!強襲型を借りるぞ!!こっちの方は整備しといてくれ、エルも行くんだろう」
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