第九幕その十二
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「余計にいいのよ」
「そうなんですね」
「お仕事はやればやる程ですか」
「早くなるんですか」
「そのやることが」
「そうよ、だから私は出来るんじゃなくてね」
お仕事がです。
「数多くやっているだけよ」
「それだけですか」
「そうだったんですか」
「そう、別に凄くはないのよ」
ジュリアは五人ににこにことしてお話していきます。
「誰でもやっていけば出来る様になるのよ」
「自然にですか」
「ジュリアさんみたいに早く出来る様になる」
「そうなんですね」
「そうよ、誰でもね」
それこそというのです。
「だから皆もどんなお仕事もよ」
「やっていけばですね」
「何度も何度も」
「そうしていけば」
「何時かは慣れて身体で覚えてね」
そうなってというのです。
「早く出来る様になるわ」
「最初は中々出来なくてもね」
モジャボロも笑顔でお話します。
「やっていれば出来る様になるよ」
「最初は駄目でもですか」
「それでもですか」
「そうだよ、誰でも最初は出来ないものだよ」
それこそというのです。
「けれどね」
「やっていけばですね」
「出来る様になるんですね」
「そうだよ、だから失敗なんて気にしないでね」
最初のそういったことはです。
「どんどんやっていけばいいんだよ」
「そうすれば出来る様になる」
「お仕事も他のことも」
「何でも」
「そして焦らず慎重にしていけばいいんだ」
この要素もです、モジャボロは五人にお話しました。
「ジュリアみたいにね」
「そういうことですね」
「慣れればですね」
「経験を積んでいけば」
「そして焦らず慎重にいけば」
「ジュリアさんみたいに出来るんですね」
「君達もね」
こうジュリアに言うのでした、そしてです。
五人はそのジュリア達と一緒に海を目指して進んで行きます、すると遂にでした。まだ彼方の方にありますが。
青い海が見えてきました、ジュリアはその海を見て言いました。
「海よ」
「はい、海ですね」
「オズの国の海ですね」
「あれが」
「そうよ、遂に見えてきたわね」
ジュリアは五人に満面の笑顔で言いました。
「あそこによ」
「人魚の国があるんですね」
「あの中に」
「そうよ」
まさにというのです。
「それじゃあいいわね」
「はい、あの海にですね」
「これから行くんですね」
「そうよ、行きましょう」
ジュリアは一歩前に出ました、そしてです。
そのオズの国の海に向かうのでした、ようやく見えてきたその海に。
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